しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <娘シオンよ>

2023-06-28 | ミカ書
「娘シオンよ、さあ、脱穀せよ。わたしが、あなたの角を鉄とし、あなたのひづめを青銅とする。あなたは多くの国民を粉々に砕き、彼らの不正な利得を主のために、彼らの財宝を全地の主のために聖絶する。」(ミカ書4;13新改訳)

娘シオンとはエルサレムのことで、患難時代の最後に、エルサレムが世界中の軍隊から攻められる様子を描いており、次章まで続く。▼イスラエルはひとたまりもなく負けるとの予想に反し、神の力によって奇蹟的に強められ、世界中から集まった侵攻軍(しんこうぐん)を砕いてしまうであろう。もちろんそのことは地上再臨し給うイエス・キリストによってであり、悔い改めと回心がイスラエルに起きるからである。「わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと嘆願(たんがん)の霊を注ぐ。彼らは、自分たちが突き刺した者、わたしを仰ぎ見て、ひとり子を失って嘆くかのように、その者のために嘆き、長子を失って激しく泣くかのように、その者のために激しく泣く。」(ゼカリヤ12:10同)▼いうまでもなく、その者とは地上に再臨されるイエス・キリストご自身である。それにしてもミカの預言はなんとなぐさめと希望に満ちたものであろう。「主は多くの民族の間をさばき、遠く離れた強い国々に判決を下す。彼らはその剣を鋤(すき)に、その槍(やり)を鎌(かま)に打ち直す。国は国に向かって剣を上げず、もう戦うことを学ばない」(ミカ4:3同)と・・。何千年にわたって戦いに明け暮れて来た人間社会、そこに流された血はだれも計ることができない量にのぼる。水の惑星といわれる地球も、神の御目からみれば真っ赤な血に染まった惑星である。しかしミカはそれが永遠に止むときが必ず来る、と預言する。ここに私たちの希望、キリストの来臨を待望する動機が存在するのだ。▼今日も世界中で「御国が来ますように」との主の祈りが口ずさまれている。それは空しく終わらない。かならず実現するのである。永遠の平和の君、主イエスよ、すみやかにおいでください。