しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <ピリポとエチオピヤ人>

2023-11-10 | 使徒の働き
「御霊がピリポに『近寄って、あの馬車と一緒に行きなさい』と言われた。そこでピリポが走って行くと、預言者イザヤの書を読んでいるのが聞こえたので、『あなたは、読んでいることが分かりますか』と言った。」(使徒8:29,30新改訳)

ステパノの殉教(じゅんきょう)が発端(ほったん)となり、エルサレム教会はきびしい迫害を受け、信徒たちは投獄(とうごく)されたり、地方に散らされたりした。しかしそのことが、かえって福音を拡大(かくだい)させるきっかけとなったのだから、神のみわざはふしぎというほかない。▼エルサレム教会執事(しつじ)のひとりだったピリポはサマリアの町に下って行き、そこで多くの人々を救いに導いたので、喜びがわき起こった。次いで主の使いは彼をガザ街道に導いたが、そこにはイザヤ五三章を読みながら馬車に乗って故郷に向かうエチオピア人がいたではないか。すると御霊が彼に語りかけるよう命じたので、ピリポはイエス・キリストのことを宣(の)べ伝えた。その結果、熟した果物(くだもの)が落ちるように、エチオピア人は洗礼を受けたのである。▼神の宣教のお働きは、人間の妨害(ぼうがい)を逆利用し、まるで平原を焼く火事のように広がって行くありさまが、見て取れるではないか。現代もこの火が必要である。主よ、われらの国・日本にもこの天からの「山火事」を起こしてください!