しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <占領の戦い>

2024-09-26 | ヨシュア記
「ヨシュアはそこにいたすべてのものを剣の刃で討ち、聖絶した。息のある者は一人も残らなかった。彼はハツォルを火で焼いた。」(ヨシュア記11:11新改訳)

旧約聖書で、ヨシュアぐらい数多くの戦いをし、連戦連勝だった人物はほかにいないだろう。なにしろモーセの死後、80~110歳までの30年間、休まずに異民族と戦い、これを征服し、イスラエル王国の基礎を作り上げたのである(ヨシュア記24:29)。▼とはいえ、彼は自分の力で成し遂げたのではない。「主は彼らをイスラエルの手に渡された」(本章8)とあるように、実際に戦われたのは神御自身であった。そして原住民たちは決してイスラエルに降伏せず、自分から滅ぼされて行ったのである。「ギブオンの住民であるヒビ人以外に、イスラエルの子らと和を講じた町は一つもなかった。・・・彼らの心を頑なにし、イスラエルに立ち向かって戦わせたのは、主から出たことであった」(19、20)とも記されていることから、それがわかる。▼罪ほど人間の心を頑(かたく)なにするものはない。主の御再臨のときもこれと同じであろう。「第四の御使いが鉢の中身を太陽に注いだ。すると、太陽は人々を火で焼くことを許された。こうして人々は激しい炎熱で焼かれ、これらの災害を支配する権威を持つ神の御名を冒瀆(ぼうとく)した彼らが悔い改めて神に栄光を帰することはなかった。第五の御使いが鉢の中身を獣の座に注いだ。すると、獣の王国は闇におおわれ、人々は苦しみのあまり舌をかんだ。そして、その苦しみと腫れもののゆえに天の神を冒涜し、自分の行いを悔い改めようとしなかった。」(黙示録16:8~11同)