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バイエルン・ミュンヘンとマルク・ファン・ボメルを応援しています

「今もなお、目に涙」

2016-07-19 23:18:34 | ファン・ボメル引退記念試合

3年越し企画?!
2013年7月19日、ファンボメルの引退記念試合に寄せて、ローカル紙EDに掲載された記事の超絶意訳想像作文です。


写真撮り直すのメンドくさいので既存の写真に加工してお茶を濁す…

自動翻訳のヘンテコ文を元にやっつけ仕事でガガガッと一気に進めてしまったので、細かいところはもちろん大筋でもかなり間違ってると思いますので、参考程度にナナメ見てください。
(追記:どーせ誤訳まみれなので、さらに大胆に削除や修正を加えました)

では、いってみよー

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「今もなお、目に涙」
マルク・ファン・ボメルは今夜プロフットボールに別れを告げる。パパ・ジョンとママ・アンドレアはただただ最も忠実な彼のファンとしてそこにいる。

彼らは座っている、ペアで。マースブラハトの自宅のキッチン。彼らの目には涙が浮かんでいる。3ヶ月経っても、彼らは今もって、理解できていない。

2013年4月27日、PSV対フローニンゲン戦。誰も試合結果について話すことはない。いや、ただ一つのことだけが語られている - 長い間フィリップス・スタディオン中に鳴り響いた、マルク・ファン・ボメルへの賛歌を。ファン・ボメルのパパとママは頭を振る。「普通じゃない…普通じゃない」

FCバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、ACミラン。彼らの息子、彼らのただ一人の子供はそこでプレーしてきた。トップクラブだ。だがあの夜、PSVの偉大なる愛情ときたら。「私が経験した中で最も美しいことだ。普通じゃない」ジョンはもう一度言った。

今夜はさらに、この二つの単語(niet normaal=普通じゃない)が当てはまることだろう。彼らの息子の驚くべきキャリアが全てを語っている。壁の写真、スクラップブック、シャツ。だがまず彼らのまなざしが物語っている。フォルトゥナ・シッタートにスカウトされたのが始まりだった。マルクは常に、もっと遠くへ、もっと高みへとステップを踏んで行った。そこにはいくつかの驚きがあった。

ジョン・ファン・ボメルは立ち上がった。彼は巨大なファイルを引っ張り出し、ぱたんと開いた。ちょうど、彼がよく見るというフローニンゲン戦のページだった。「毎回目に涙が浮かびます。貼り付ける時は頬を流れ落ちました」 
ジョンはこれら25冊のファイルを、マルクに関する記事で埋め尽くした。「ファイルには1冊につき300ページ、裏表にスクラップしてあります。朝8時にこれを始めて、夕方9時半ごろに止めます。趣味になりつつあるね、とても好きなんだよ」

ジョンとアンドレアがキッチンテーブルに座っているこの家で、36年前、マルク・ペーター・ゲルトルーダ・アンドレアス・ファン・ボメルは誕生した。「水泳選手マルク・スピッツにちなんで名付けました」と父は語った。5歳の時、マルクは角を曲がったところにある vv Maasbracht で(サッカーキャリアを)スタートした。アンドレア「ジョンは仕事をしなければならなかったので、私が毎週土曜日に見に行きました」。ジョン「私は酒屋で、一日中重たい木箱や瓶を運んでいました。家に帰ると、お客さん(=マルク?)がすでに腕の下にボールを抱えて立っていました。サッカーボール!15分経って私は(家の)中に入りました。疲れ切って(食事を)食べることが出来ませんでしたよ」

母は、よく議論される息子の気質について、今では笑っている。「マルクは本当にあらゆるゲームに勝ちたがりました。勝てなかった時に彼が何をしたかわかりますか?」Ze schuift een denkbeeldig dambord naar zich toe tot net over de rand van de tafel. Met een venijnige tik, duwt ze er onder tegenaan.*「駒が全部ぐちゃぐちゃに」。ジョン「あ~、ブロックが舞ってカードが部屋を横切ったゲームだったね」。アンドレア「そう、だけどあなたは彼を常に勝たせようとした。私はそうしなかった。ダメです!彼は負けることを学ばなければなりませんでした。それから彼は通りに走って行きました。おばあさんでも、彼を勝たせようとしたでしょうけど」。それは母のむなしい希望だった。マルクは、(負けることではなく)絶対に負けない、ということを学んだのだった。試合の後、彼は父に電話をする。「しかしそれは勝った時だけです。負けた時、私は電話から離れていることがありますが、彼が(折り返しを?)待っているのは翌日のみです。あるいは、彼が(警告)カードをもらった時。後になって彼は反省し、私はこんなテキストメッセージを受け取ります“ゴメン”」。

これまで多額のオファーを受けたにもかかわらず、マルクはフォルトゥナに忠実であり続けた。ジョン「マルクは家にとても愛着があったのです。今でもそうです。彼は言いました“俺はもっといいアカデミーを卒業して、ここでeersteを取ることができるよ*”。そのために彼は全力を尽くしました」 
アンドレア「それで私はシッタートの学校から呼び出されました-我々はマルクを退学させなければなりません、と。わけがわかりませんでした。彼は毎朝、スクールバッグを持って出かけていました。(しかし)毎回学校に行っていないことが判明したのです。選手たちとトレーニングするために、フォルトゥナに行っていたんですよ!そして彼は、あたかも学校にいたかのように、バッグを持って家に帰って来ていたのです。私は激怒しました。教育は修了しなくてはなりません。しかし、そう、とにかく私は署名しなくてはなりませんでした。さもなければ、彼が通っていない学校へ毎年1500ギルダー払うことになるのです。それは高額ですよ!」 
教育について、マルクはもはや気に病むことはない。彼のリッチなキャリアはヨーロッパ全土に渡るのだ。 

アンドレアとジョンは互いを見つめた。美しい瞬間をすくい続けたいけれど、美しくないことも考えねばならない。「マルクはそのことを語りません。彼は敗れた(2010年)W杯決勝を決して見ることはありません」母は言った。 
そしてもちろん、マルコ・ファン・バステンやルイス・ファン・ハールとの問題についても。アンドレア「私たちは何が起こったのか知りません。マルクはそのことについては黙っています。私たちからかくまおうとしています*」。ジョン「彼は、私がそのことを頭の中で何度もむし返し、夜中に目を覚ますことを知っています」。アンドレア「私はかつてファン・バステンのファンで、彼のカップも持っていました。何があったのかは知りませんが、マルクは私の息子です。あれから彼らは別れたままです。私はカップを捨てました」

今夜、彼のスターチームはPSV相手に試合を行う。その後彼は(キャリアを)ストップする。もはやピッチにマルク・ファン・ボメルはいなくなるのだ。3ヶ月前の(ファンの)嘆願は(引退の決意を)変えることはできなかった。ジョン「彼は迷いました。このようなことは何かしら影響を与えるものですから(?)。だが彼は引退しました。彼がまずしいパフォーマンスをするために(試合に)行くだろうなんて考えにこそ、マルクは勝ちたいはずです」彼は言った。

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*こればっかりは具体的に、方向や「てにをは」がしっかりしてないといけないのですが、どうしても想像が働かず、あえて訳しませんでした。ゲームに負けて頭に来たマルクが、チェッカーボードをひっくり返したor投げつけた、ということを母アンドレアが身振り手振りで説明している、という内容です。
*サッカー的なこと?ファーストチームでプレーするようになるぜ、という意味か、第一人者になってみせるぜ、という意味か…?文脈からして、学校で一番になるぜ、という意味ではなさそうだ(笑)
*本当のことを知ってファンバステンのファンだったお母さんやお父さんが傷つかないように、その問題を2人から遠ざけているのだ、と拡大解釈。

3ヶ月前のフローニンゲン戦で何があったの?という方は、手前味噌で恐縮ですが、よろしければこちらをご参照ください。(MARK MOET BLIJVEN


ファン・ボメルの約束 (24)

2014-04-17 01:41:02 | ファン・ボメル引退記念試合

13年7月20日

 

試合翌日の新聞はこんな感じ。
左上のED紙だけは試合当日のものです。ファンボメルの両親が息子について語っている素敵な記事らしいです。いつか読みたいと思っているのですが、いつになることやら…

前夜は試合の興奮もあり、なんやかやで深夜3時頃まで夜更かしをしたのですが、売り切れる前に駅前の書店で新聞を買うため、頑張って早起きしました。(前日、ED紙が売り切れてて、探し回ってあたふたしたので…)
そしてそのまま、あの熱狂と感動の舞台をもう一度見に行くことにしました。

 

早起きとは言ってももう8時過ぎなのですが、土曜日ということもあるのか、人通りがほとんどなく、とても静かでした。

 
ゴミだらけ(汗)。レジェンドの足元にもゴミが…
スタジアムまで至る道にも、試合の名残と思われるゴミがたくさん落ちてました・・・
以下、ゴミゴミフォトが続きますご注意ください。

 

 
奥にスタンドが見えます。試合の日もここから覗けたりするのかな???

だけどこれらのゴミも、試合の熱狂を伝える遺物のひとつだと思えば…。

 

 
まだ試合のロゴのフラッグが掲げられています(真ん中)。ちょっぴり切なくなります…

 
ピッチも見える!

 
ガラスに背景が写り込んでしまってよく見えませんが、トロフィー等が飾ってあります。
今は立派なミュージアムがありますが、それまではここにこのような歴史的グッズが展示してあったのでしょうか?(知らない)
ちょっと一般の人がぷらっと入れる感じではなさそうでした…

 
よくわかりませんが、オフィスの入口みたい。

 
 
ゲストの選手たちを乗せた車が通り、両脇をファンが囲ったあの熱かった道も今はひっそりしてます。

 

さて
午前9時になろうかというところです。
まだスタジアムを半周もしてませんでしたが、真顔で何事かぶつぶつつぶやいてるおじさんが出没したりしてちょっと恐くなってきたのと、寒くて体が冷えてしまったので、とてもとても名残惜しかったのですが、スタジアムを後にすることにしました。
そうなのです。何度も「この頃のオランダは連日30℃超えの猛暑だった」と書きましたが、この時はかなり肌寒かったのです。よく覚えてませんが、12~13℃ぐらいだったかと。長袖Tでは厳しいです。
それにしても、夜11時より朝9時の方が寒いというのは、不思議な感覚でした。 

来た道を戻る際、清掃やオフィスのスタッフがちらほらと出勤して来たり、ファンショップの開店を待つお客さんが現れたりしたので少しほっとしました。
休日のアイントホーフェンの街もじょじょに目覚めて行ってるようです。

ワタシはこれまで何度も、事あるごとに、ファンとしてファンボメルのことを誇りに思う、などと言って来ました。
だけどこのたび、その言い方はなんか違うかも、と思いました。
それはやっぱり家族や仲間が言うセリフだな、と。
だからと言って「応援させてくれてありがとう」とまでへりくだる感じでもなく…。
誇りという言葉を無理やり使うなら、ファンであることを誇らしく思わせてくれてありがとう、とか。
ややこしい。やっぱりシンプルにMark bedankt.でいいか。 

05年にPSVを退団する時、ファンボメルは「必ず戻って来る」と約束して、7年後、その約束を守りました。
そして今回再び、今度は監督として「必ず戻って来る」と、同じ約束をしました。
フィリップススタディオンを背中にして歩きながら、ワタシは、ファンボメルの新しい約束が果たされるのを見届けに、またここに来たい、来る、と、決意しました。
密かな自分との約束です。もっとも自分はファンボメルと違って意思ヨワヨワおぼろ豆腐ですので、果たされる見込みはありませんが…(苦笑)

<終>


ファン・ボメルの約束 (23)

2014-04-16 18:34:36 | ファン・ボメル引退記念試合

試合が終わったのは先述した通り、午後10時半過ぎでしたが、スタジアム内の売店も、外のファンショップや屋台も開いていて、試合前と変わらないぐらいにぎわっていたのが印象的でした(さすがに遊戯ゾーンは片付いてましたが)。
ファンたちは三々五々、♪オ~レ~ファンボモ~♪と歌いながら家路に着いたり、ビールを飲んだりフリッツを食べたり、ファンショップで買物をしたりなど、余韻を堪能していました。
ワタシもスタジアムの売店で、余ったトークンを使ってコーラを買って飲み、ハラペコだったのでアイントホーフェン駅のキオスクで夜食を調達して(開いててヨカッタ…)ホテルに帰りました。

戦利品
 
ファンボメルのポスター、有料会員向けの会報誌(左下のヒーリェマルク)、選手のポストカード、は、試合前のイベント会場でなんとタダで配ってました。
ポスターは子供向けっぽいので、いいトシのオバサンがもらうのは少し気が引けましたが、欲しいもんは欲しい。
ポスターの右上を押さえてるのはマッチプログラムです(これももちろん無料)。ファンボメルのキャリアを振り返る写真、そしてファンマルヴァイク、お父様、フォルトゥナ・シッタートでの恩師、ファンブロンクホルスト、等、ゆかりのある人物(代理人ライオラも…)がファンボメルについて語っている記事が掲載されていました。
そして右側の赤白のぐしゃぐしゃしたものは、

 
これ。
ファンボメルが退場した瞬間にドッパ~ンと打ち上げられた紙テープです。テープが飛び込んで来た瞬間、汚れないうちにっ!と、速攻で巻き上げ拾い上げたのはワタシぐらいのもんであろう…。
でででも、赤白チェックのフラッグは何本もかっさらってるファンがいたんですよ~(汗)←がめついのは自分だけじゃないと言いたいらしい

試合の後、打ち上げぱーちーのようなものが行われたと思うのですが、まったく情報がありません。ドイツだったらBildやtzあたりが入り待ちしたり潜入したりするのですが。まぁ、現役のスター選手たちは直帰だったかも知れませんね。
バイエルンは翌日に「テレコム・カップ」も控えてましたし。
でもこんな写真を後から見て、とても感激しました。ありがとうバイエルン!(;▽;)

 
 
バイエルンのユニフォームに17番と「SERVUS MARK !」。サインは元チームメイトたちからなのかな?写真パネルは10年にポカールで優勝した時のものですね。リーガマイスターの時よりファンボメル本人の写りはこっちの方が良いのです。

試合に参加してくれた選手たちのリアクション等をいくつか紹介します。(画像は埋め込みリンクではありません)

まずは試合当日、古巣からこのようなつぶやきが。嬉しいことです…。

 
ミランからは誰も来てくれなかったと思ってましたが、だいぶ後になって、クラブレジェンドのバレージがホテルにチェックインしている姿が映ってる映像を見ました。観戦と挨拶に来てくれたのでしょうか。他にもクラブ関係者がいたかも知れませんね。

スナイデル(試合前)

デパイ(試合前)
 

ブルマ
 

 ズート
 

ジオさん(´ω`)
 
他の人たちもこういう写真をもっとアプして欲しかったのだが・・・。

マルセロ。この時はまだPSVの選手だった…
 
ファンボメルより、イブラとマッチアップしたのがとにかく嬉しかったみたいです。

マヘル

マヘルのリアクション
「本当にファンタスティックな夜だったよ、何から何まで。この晩はファンボメルがヒーローだってことがわかるね。長年にわたって彼はPSVでどれだけ価値があるかを示してきた、それは他のクラブにとってもだ。僕はAZで、ピッチで必ず彼と話をしていたよ」

イブラヒモヴィッチのリアクション
「1回のウォームアップの後だったのでとても難しかったね。だけど楽しんだよ。こんな選手たちといっしょに、若いPSV相手に満員のスタジアムでプレーするのはファンタスティックなことだった。楽しかった。ファンボメルの友達として登場するのは名誉なことだと思っていた。ここにいられてハッピーだ。彼のプライベートライフの幸運を願っている」 

こんなこともありました
 
インタビューに答えるファンボメル・・・

 
と、そこにスナイデルが

 
「どもども、お疲れちゃん~」

 
何を思いついたか、突然写真を撮るスタッフさん

 
ロッベンはさっさとスルー

ホテルに帰ってから、この試合の話をTVのニュース番組で取り上げられてないかとチャンネルをはしごしたのですがほとんど見かけず(ちょうどニュースやスポーツ番組を放送してるチャンネルがなかったせいもある)、ワタシ的にはいまいち物足りませんでした。
だいぶ時間がたってから、NOSで数分間のハイライトが流れましたけど、自分が見たのは1回きりでした。内容もさっぱりしたもので。ツール・ド・フランスのハイライトはそりゃもう一日に何回も同じシーンを放送してたのにぃ~。
イブラヒモヴィッチのリアクションや、↑このファンボメルのリアクション映像は後になってからサイトで見つけたものです。(イブラの映像は削除されました)
あとはローカル局のOBが何度か、会場入りする選手たちの様子や試合のかんたんハイライトを流してましたけど、ここはもともと同じ番組を繰り返して放送するところなので(^_^;)


ファン・ボメルの約束 (22)

2014-01-30 00:45:12 | ファン・ボメル引退記念試合

 

最後のミックスゾーン。

 

スパイクを脱いだファンボメルの試合後のリアクション。わからないところはすっ飛ばしてのざっくり意訳作文です。

複数のメディアのインタビューに答えていますが、具体的にどこでどんなコメントをしたのかわかりません。たぶんどこも同じような内容だったと思います。

「2005年にPSVからバルセロナに移籍する時、帰って来ると約束した」
「僕はそれ(=約束)をした。そして今(また)そうする(=約束する)つもりだ」
「だけど監督としてね。とてもやりたいんだ。実際今はフィリップ・コクーがここで監督としてとてもよくやっている。賞賛に値するよ」

ゴールについて
「(シュートしたのは)左で、(利き足とは)逆だった。しかもうまくヒットしなかった」「ボールを見送ってくれたJeroan Zoetに感謝すべきかも知れないね」

「ファンタスティックな観客で満員のスタジアム、これ以上素敵なことはないよ」
「本当に物凄いことだ。ちょっとオランダらしくないことが起こった。だから素晴らしくて特別なものになったのかも知れない。この夜と、アイントホーフェンに来てくれた選手たち全てを誇りに思う。そして自分のことをPSVの人間だと呼べることも本当に誇らしい」

「W杯決勝の時より眠りが酷かったんだよ」
「眠りが悪いことはあまりないんだけどね。とにかく緊張していたんだ」
「今朝は気分転換のために芝生に水を撒いたよ。午後、仲間たちが一人ずつホテルにやって来た。それから周りに座ってる、自分のために特別に来てくれた彼らのことを見た。物凄く誇らしかったよ。その時僕もだいぶ落ち着いて来たんだ。それからは万事うまく行ったよ(?)」

「とても素敵なメンバーだった。ハイレベルなPSV、ヨーロッパのトップ選手たち、これ以上何を望む?本当に素敵なチームだった。残念ながら何人か怪我でキャンセルが出たけれど。でもとんでもなく素晴らしかった。本当に誇らしいよ」

 

 

ファンラーイに感謝
「試合が7月19日に決まった時、ファンラーイさんにはすぐに声をかけたよ」
「最後にスピーチをしてくれるように頼んだ。僕は彼ととてもいい関係だからね。スポーツやビジネス面だけじゃなく、人としても」
「彼がスピーチで語ったことすべてが僕にはとても素晴らしい。彼は息子さんのことで難しい時期があった。当時僕は何度かクラブの外で彼に電話をした。2003年には優勝スハールを彼に捧げた。当時クラブはとにかく困難な時期だったんだ。このような素敵な出来事はいつまでも(心に)残るものだ。彼が(スピーチを)してくれたことを心から誇りに思う」

 

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同じ記事の中にmooi(素晴らしい、素敵な、美しい)とかtrots(誇り)という単語が何度も出て来ます。さらにそれらを形容する「すごい」とか「とても」等という単語も。
ファンボメルがどれだけ感激したかということがわかります。

オランダらしくない、というのはどういうことなんでしょうね。オランダのサポはもっと淡泊なのでしょうか?でもコクーの引退試合もこれと同じくらいかなり盛り上がっていたような…。

そして、緊張して眠れなかった、というのがなんともかわいらしい。キモの太そうなファンボメルですが、やっぱりこの試合に特別な思い入れがあったということなのでしょうね。
しかもあのW杯決勝よりも、とは…。
裏返せば、W杯決勝の時は緊張してたんだなぁと思うとさらにモエ…

ファンラーイじいさんのスピーチは、PSVに戻って来たファンボメルがいかに約束を守る男か、ということを誇る内容だったようです。
当時自分は「長っ(^_^;)」と、実にひつれいなことを思ってしまってたわけですが、2人の間には深い絆があったのね、と、今回訳して初めて気付いて感動した次第です。
息子さんに何があったのかは知りませんが、ファンボメルが厚い人情を示すのは後輩や若いモンだけじゃなく、こんな年上の人に対しても、というところが素敵じゃないですか~、と、なんでもファンボメルのイイ話に持って行ってしまうボメバカ根性なのでありました(苦笑)。


ファン・ボメルの約束 (21)

2014-01-23 02:15:18 | ファン・ボメル引退記念試合

ファンボメルのスピーチざっくり作文

 

20年間サッカーをした後で、お別れを言うのは簡単なことではありません。

だけどここに来てくれたトップ・フットボーラーたちと、このPSVの選手たちを見ると、そして素晴らしい観客の皆さんと満員のスタジアムに、僕は自分がPSVの人間であることをほんとうに誇りに、嬉しく思います。

キャリアの間僕をサポートしてくれた全ての人に感謝をしたいのですが、そうすると僕は明日の朝もまだここに立っていることになるでしょう。
しかし特に何人か挙げたいと思います。
もちろんここにいる僕の妻アンドラ。
そして子供たち、双子のトーマスとレネー、ルーベン。
僕は現役の間しょっちゅう留守にしていました。だけどこれから数年間で埋め合わせることを約束します。

それから、もちろん僕の両親へ。
彼らは僕の人生でずっと僕を支えてくれました。心から感謝したいと思います。
義理の両親、義理の姉妹、その他の人々*にも。

2005年、ここで最初のお別れをした時、僕はPSVに戻って来ると約束しました。
僕はそれを果たしました。
そして今(また)約束をします。

ありがとう、グラツィエ、グラシアス、ダンケシェーン。

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* wie allemaal nog vergeet
直訳) 忘れてしまった全て  
慣用句だと思うのですがどうしも意味がわかりませんでした。「思わず失念してしまうぐらい沢山のその他もろもろ」的なニュアンスかと勝手に想像しています。


ファン・ボメルの約束 (20)

2014-01-21 02:50:30 | ファン・ボメル引退記念試合

ファンに軽く挨拶をした後、ピッチサイドに戻って、PSVのサンデルス会長とファンラーイ元会長から祝辞を受けます。

 

ファンラーイのスピーチは長めでした。。 そんなファンラーイを見つめるルーベン君の表情、なかなかいい味出してますね。

 

そしてマイクを取って、ファンボメルのスピーチです!

 

家族への感謝を述べている時に、言葉に詰まっていたように見えました。
この時、御両親の姿が場内のモニターに映し出されたので、どこにいるのか(VIP席ではない)探したのですがわかりませんでした。
ワタシの席からは死角になっていた場所と思われます。

ファンボメルはPSVサポへの感謝と称賛、そして「また(監督として)PSVに戻って来る」と言ったらしく、その際に場内が大いに沸いたのですが、何を言ってるのかわからないワタシはその間ひたすらバイエルン17番ユニを広げていたという…(苦笑)。しょうがないとは言え、思い出すと恥ずかしいです。わりと良い席だったのでカメラに撮られてたらどうしようかと思いましたが、さいわいにもそんなKY者のことはスルーしてくれてたようです。ほっとしたような残念なような。(でも他にも、バイエルンのファンボメルをフィーチャーしたバナーを掲げているファンもいましたけどね)

そしてスピーチを終え、もう一度、今度はじっくりと、ピッチを一周してファンに応えるファンボメルファミリー。
場内ではファンボメルチャントが大きく響き渡っていました。
今、改めて動画等を見ると胸が熱くなります。涙のサポもいたようです。
だけど当時のワタシは、元気いっぱいにチャントを歌うPSVサポに圧倒されっぱなし、ファンボメルも(感極まりつつも)基本的に笑顔で、あまり湿っぽい雰囲気はなかったため、涙を流したり感傷に溺ったりする気分にはなりませんでした。

 

 

 

 

ゴール裏サポの前で家族で万歳。

 

そして家族ひとりひとりに愛情こもったキスとハグ。 

 

リアルタイムでは、「すわ!奥たんとチューしとる!」と色めき立ってしまいましたが(←バカ)、陰になって見えなかったところで、こんな風にレネーちゃんが号泣してたんですね。そしてそれを優しくいたわる父親としてのファンボメルの姿、後から見て胸がキュンしました。

 

肖像画と、何かトロフィーを受け取っておりました。この時ちょっとしたハプニングが。

 ←

このボールをかたどった透明なトロフィーですが、記念撮影の際に持ち上げたら、球の部分だけが転がり落ちてしまったのです。

 

で、こういうポーズに。
最後の最後にちょっとした笑いを提供して、ファンボメル、ついにピッチから姿を消しました。
さすがにこの瞬間はワタシもせつない気持ちになり、嗚呼~まだ行っちゃイヤ、と思いましたが、叶うはずもありません。

2013年7月19日午後10時30分。
マルク・ファン・ボメルの21年間のプロサッカー選手としての引退を記念した試合が終わりました。 


ファン・ボメルの約束 (19)

2014-01-18 23:58:53 | ファン・ボメル引退記念試合

 
あっちの方向に何があるのかしら

ファンボメルのゴールが決まったのが77分。
80分過ぎあたりから、いよいよこの祭りももうあと数分なのね…、と、そわそわしてきました。

 
最後の手バナ

写真もあまり撮らなくなり(既に十分すぎるほど撮りましたが)、他のメンバーも見なくなり、ひたすらファンボメルだけを目で追っていました(それは最初から)。

 

いつまでも見ていたかったけれど、88分、ついにその時が来ました。

ホイッスルが吹かれ、選手たちがプレーを止めます。

 

 

ピッチの上にいる全員と丁寧に挨拶をするファンボメル。 

 

 
/♪オ~レ~ファンボモ~♪\

もちろんわたしたち観客も全員スタオベ&チャント。

 
子供たちが交代ボードを持ってやって来ました。

 

 
カイト「きゃわゆいモエ~

 

 

 

5月の公式戦最後の試合はレッドカード。キャプテンマークを投げ捨て、(アウェーだったので)野次チャントとブーイングに送られて退場したのでした。
だけどこの日は、愛する子供たちといっしょに、スタジアムいっぱいの歓声に囲まれながら、笑顔で退場です。
そしてそのまま試合も終了。

そしてベンチに下がっていたメンバーや関係者たち(Dr.ミュルもいた!)ひとりひとりとも挨拶。
この時ファンボメルがわっしょい、と誰かに担がれているのが見えましたが、TVクルーやなんやかやに囲まれて、誰に担がれているのか、ゴメスはわかったのですが、もう1人が確認できませんでした。

 

後でリベリだとわかった時は、とっても嬉しかったです。ありがとうリベリ!

 

その後奥たんも連れて、家族5人ピッチに出直します。

 
 
待機中~

(まだ終わらない。この話細かく刻み過ぎですね…。諸事情ありまして、どもスミマセン(^^ゞ)


ファン・ボメルの約束 (18)

2014-01-07 01:57:35 | ファン・ボメル引退記念試合

コクーの登場に胸をときめかせておりましたら…

 
フリンクスがすっ転び、ヒーリェマルクからのスルーパスがバッカリに!寄せが甘過ぎるファンボメルもアレでしたけどね、まあ、お祭り試合だし…

 
バッカリのシュートをゴメスが弾いて、詰めたロカディアがゴール!

PSV4点目!さすがにこれには思わず、リアルに「空気読め・・・」と日本語でつぶやいてしまいました。
まぁ、わざと外す理由はありませんが(苦笑)。

そしていよいよ、対戦チームの監督でありながらコクーが「チーム・ボメル」の選手として登場!嬉しいサプライズに観客も盛り上がります!

 

 
胸熱トリオ!

 
なんと教え子に蹴りを!(もちろん、軽く当てる程度です)

 
スナ「わははは、マジっすかコクーさん」コクー「いっやー、つい血が騒いじゃって~」

さて、そんなこんなしているうちに、ついにーーー!!!

 

ドリブルで駆け上がり、ケズマンとのワンツーから流し込んだー!

ファンボメルのゴ――――――――――ル!!!!!!!! 

(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)

オーバーラップからパス交換の華麗な流れにゴールの予感が高まり、隣の席のおにいさんがオランダ語で「JaJaJaJa...」とつぶやいてるので、つられて自分もヤーヤー言ってしまいました。無意識だったんですが、お兄さんにしてみればちょっとキモチ悪かったかも知れません

 
実際のワタシの視界はこんな感じ。その瞬間全員立ち上がったので、角度が浅いところからのぞき込むようなカタチに。
でもファンボメルが嬉しそうにぶーんと走ってから、スタンドに投げきっすしてるところはちゃんと見えたよ!

 

ふわ~幸せ…(;▽;) 最初で最後、生でファンボメルのゴールを見ることができました。
(もちろん周りもある程度はお膳立てしてくれたとは思いますが)自分の引退試合に自分でゴールを決める、こんな素敵なことがありましょうか…。

…願わくば決勝点、でなくても、勝ちたかったですが(^_^;)


ファン・ボメルの約束 (17)

2014-01-05 01:56:34 | ファン・ボメル引退記念試合

 
キリリと引き締まった表情がステキと思ってトリミングしてみました。

が、ちょっと引いてみると…
 
…なんかゴミが落ちてる…

さてさて、後半開始です!
いよいよフリンクスが登場。ファンボメルとはローティーンの頃からの幼なじみですが、同じチームでプレーするのはこれが初めてではないでしょうか?お互い引退して初めて実現した夢の共演…

しかし
 

なんで右SBとかあ~~~~~~!そこはファンボメルと炎のWボランチ組ませないとー!
御義父様わかってないな~、ドルトムント時代はどーだったのよ、と思って調べたら、ファンマルヴァイクがドルトムントの監督をしていたのは04年からで、ちょうどフリンクスがバイエルンに移籍した年だったのでした。入れ違いでしたね。

 
審判までつられてぺろんちょ(笑)

 
アンテナが立ってるスナイデル

 
カイト

そしてそんなカイトが、「チーム・ボメル」のゴールを決めてくれましたよー!(≧▽≦)

 
骨っぽいドリブルカットインからのシュート!!

 
GKズートの脇の下を抜けた!

 

むほほほ、これは嬉しい。ロッベン、カイトと、ワタシの好きな選手たちがファンボメルのためにゴールを決めてくれたことが感慨深いです…。
チーム・ボメル、1点差に詰め寄ります!

そしてPSVはデパイOUT。ファンボメルに挨拶して下がります。
 

いよいよ「チーム・ボメル」のベンチでは!

 
なんと、PSVコクー監督がユニフォームを着て準備中!
スタジアムが期待にざわめきます!


ファン・ボメルの約束 (16)

2014-01-04 01:33:04 | ファン・ボメル引退記念試合

ハーフタイムはワタシの場合、基本的にトイレタイムです。
なのでハーフタイムショー、というものを見たことがありません。
この試合でも何が行われていたのか知らないのですが、たぶん。
事前にスポンサー企業が、ファンからのファンボメルへのありがとうメッセージを募集していたのですが、その中からベストメッセージの発表かなんかしてるんじゃなかったかな…(←超オボロ。思い込みの可能性大)
集まったメッセージは試合中もスタジアムのモニターやピッチサイドの電光掲示板に沢山流れてましたが、ようけ見切れませんでした。いちおワタシも送ったんですけど、一瞬でも流れたかしらん。

ということで
ハーフタイムの時に撮った写真ではありませんが、トイレやスタンドへの出入口付近の様子を少々・・・

 

 

 

 
右のおっさんが着てるのは2013年モデルのアウェーユニですが、ネーミングが「8番・ファンニステルローイ」でした。
もうチームにはいない選手の名前と番号の組み合わせも出来るのですね。

 

自分がいたエリアがこうなのかスタジアム全体がこうなのかわかりませんが、天井が低くてスペースも狭く、ちょっとせせこましい?と思った記憶があります。
もちろん軽食やドリンク類の売店があります。
直接現金でやり取りするのではなく、自販機で購入したトークンを使います。
具体的にいくらだったか忘れちゃいましたが、ワタシが買ったのはたしか10ユーロぐらいで、ピザ1ピースとソフトドリンク2杯分だったかな。良く覚えてないわ…。トークンの価格は3種類ぐらいあったかと。
試合前の売店はすごいごった返していて、なかなか注文までこぎつけられず、注文したと思ったら数量が間違って伝わってしまったり、ちょっとバタバタしてました(汗)。まぁ自分が不慣れなだけだったかも知れません。

 
1枚余った(左の三角)。それにしてもこの小銭の使い切り感!たったの5セントですわよ奥様。我ながら優秀。

ついでに
 

前日、スタジアム併設のファンショップで買ったもの
 

 
ファンボメル、メルテンス、コクーのポストカードは残念ながら売り切れでした。なので、もう手に入らない2人を記念に…
ら、翌日ファンイベントにてタダで配ってました(´∀`;)