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ファン・ボメルの約束 (22)

2014-01-30 00:45:12 | ファン・ボメル引退記念試合

 

最後のミックスゾーン。

 

スパイクを脱いだファンボメルの試合後のリアクション。わからないところはすっ飛ばしてのざっくり意訳作文です。

複数のメディアのインタビューに答えていますが、具体的にどこでどんなコメントをしたのかわかりません。たぶんどこも同じような内容だったと思います。

「2005年にPSVからバルセロナに移籍する時、帰って来ると約束した」
「僕はそれ(=約束)をした。そして今(また)そうする(=約束する)つもりだ」
「だけど監督としてね。とてもやりたいんだ。実際今はフィリップ・コクーがここで監督としてとてもよくやっている。賞賛に値するよ」

ゴールについて
「(シュートしたのは)左で、(利き足とは)逆だった。しかもうまくヒットしなかった」「ボールを見送ってくれたJeroan Zoetに感謝すべきかも知れないね」

「ファンタスティックな観客で満員のスタジアム、これ以上素敵なことはないよ」
「本当に物凄いことだ。ちょっとオランダらしくないことが起こった。だから素晴らしくて特別なものになったのかも知れない。この夜と、アイントホーフェンに来てくれた選手たち全てを誇りに思う。そして自分のことをPSVの人間だと呼べることも本当に誇らしい」

「W杯決勝の時より眠りが酷かったんだよ」
「眠りが悪いことはあまりないんだけどね。とにかく緊張していたんだ」
「今朝は気分転換のために芝生に水を撒いたよ。午後、仲間たちが一人ずつホテルにやって来た。それから周りに座ってる、自分のために特別に来てくれた彼らのことを見た。物凄く誇らしかったよ。その時僕もだいぶ落ち着いて来たんだ。それからは万事うまく行ったよ(?)」

「とても素敵なメンバーだった。ハイレベルなPSV、ヨーロッパのトップ選手たち、これ以上何を望む?本当に素敵なチームだった。残念ながら何人か怪我でキャンセルが出たけれど。でもとんでもなく素晴らしかった。本当に誇らしいよ」

 

 

ファンラーイに感謝
「試合が7月19日に決まった時、ファンラーイさんにはすぐに声をかけたよ」
「最後にスピーチをしてくれるように頼んだ。僕は彼ととてもいい関係だからね。スポーツやビジネス面だけじゃなく、人としても」
「彼がスピーチで語ったことすべてが僕にはとても素晴らしい。彼は息子さんのことで難しい時期があった。当時僕は何度かクラブの外で彼に電話をした。2003年には優勝スハールを彼に捧げた。当時クラブはとにかく困難な時期だったんだ。このような素敵な出来事はいつまでも(心に)残るものだ。彼が(スピーチを)してくれたことを心から誇りに思う」

 

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同じ記事の中にmooi(素晴らしい、素敵な、美しい)とかtrots(誇り)という単語が何度も出て来ます。さらにそれらを形容する「すごい」とか「とても」等という単語も。
ファンボメルがどれだけ感激したかということがわかります。

オランダらしくない、というのはどういうことなんでしょうね。オランダのサポはもっと淡泊なのでしょうか?でもコクーの引退試合もこれと同じくらいかなり盛り上がっていたような…。

そして、緊張して眠れなかった、というのがなんともかわいらしい。キモの太そうなファンボメルですが、やっぱりこの試合に特別な思い入れがあったということなのでしょうね。
しかもあのW杯決勝よりも、とは…。
裏返せば、W杯決勝の時は緊張してたんだなぁと思うとさらにモエ…

ファンラーイじいさんのスピーチは、PSVに戻って来たファンボメルがいかに約束を守る男か、ということを誇る内容だったようです。
当時自分は「長っ(^_^;)」と、実にひつれいなことを思ってしまってたわけですが、2人の間には深い絆があったのね、と、今回訳して初めて気付いて感動した次第です。
息子さんに何があったのかは知りませんが、ファンボメルが厚い人情を示すのは後輩や若いモンだけじゃなく、こんな年上の人に対しても、というところが素敵じゃないですか~、と、なんでもファンボメルのイイ話に持って行ってしまうボメバカ根性なのでありました(苦笑)。


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