Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

秋の八ヶ岳

2010年10月04日 | 身辺雑記
 東京でもキンモクセイの香りが漂うようになりました。秋ですね。

 週末には八ヶ岳に行ってきました。土曜日はJR中央線の茅野駅からバスに乗って美濃戸口へ。そこから歩き始めて硫黄岳(2760メートル)に登り山小屋で一泊。翌朝は久しぶりにご来光を拝みました。目の前には真っ白い雲海が広がり、その向こうの一点がオレンジ色に染まったかと思うと、見る見るうちに太陽が昇ってきました。朝食後は根石岳、東天狗岳をこえて黒百合平から下山。渋の湯で汗を流して帰京しました。

 実はこのコースは、山小屋は異なりますが、8月に歩いたコースとほとんど同じです。あのときは暑さと体調不良でやっとの思いでした。そこで今回も不安がありましたが、好調でした。

 山はすっかり秋山になっていました。八ヶ岳には針葉樹が多いのですが、山腹に点在するナナカマドなどが紅葉していました。林床には可愛らしいキノコがたくさん! 森の妖精とはよくいったものです。もちろん毒キノコも多いでしょうが、毒かどうかは人間サイドの問題であって、キノコの側からすれば自然の営みに変わりはないと思いました。

 森林限界をこえた稜線上では、ウラシマツツジの紅葉が終わりかけていました。もう花という花はすべて姿を消しています。今はつかの間の秋――快いモラトリアムの期間――。いったん天候が崩れれば、いつ雪が降ってもおかしくありません。

 帰宅してから、出発前夜にきいた東京シティ・フィルの定期演奏会のブログに目を通しました。みなさんいろいろですね。一応、私の感想も。

 この演奏会はバッハ・コレギウム・ジャパンを率いる鈴木雅明さんがマーラーを振るので注目された演奏会。曲目は交響曲第1番「巨人」。ナイーヴといってもよいほどにストレートな表現でした。鈴木雅明さんが「おれが振るのだから・・・」と意識をしてもおかしくない曲目でしたが、その種の意識を避けて演奏してくれたのが嬉しいことでした。

 1曲目のモーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲はピリオド奏法によるアプローチ。現代奏法とは異なるアタックやアーティキュレイションが、火の玉のような激しい音楽を作り出していました。2曲目のモーツァルトの交響曲第38番「プラハ」もピリオド奏法でしたが、こちらはやや消極的。

↑なんだかいつもの書きぶりに戻ってしまいましたね(苦笑)。
(2010.10.1.東京オペラシティ)

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