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後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔614〕閑話休題、池袋のジュンク堂でマティアス・ヴェニガーさん共著の翻訳本『ゴシック』を発見しました。

2023年10月19日 | 図書案内
 ドイツから来日中のシルヴィアを池袋のジュンク堂に案内しました。彼女は英語と生物の教師、日本の動植物にも興味があるということで、関連本を探しに訪れたのです。   
 私もついでに9階の芸術書コーナーを覗いたとき『ゴシック』という翻訳本が目にとまりました。以前にもこの本を手に取ることはあったのですが、ぱらぱらと頁を捲って眺めただけでした。



 しかし、現在の私は後期ゴシックにぞっこんで、「13世紀から15世紀にかけてのヨーロッパ絵画」(巻頭概論)として誰が紹介されているか興味津々でした。マルティン・ショーンガウアーなど三十数名(裏表紙に記載あり)の中に、彫刻家でもあるミヒャエル・パッハーが取り上げられているのは嬉しかったです。
 さて、著者は誰かと見てみると、なんとそこにマティアス・ヴェニガーさんの名前があるではありませんか。このブログ常連の、ミュンヘンのバイエルン国立博物館の学芸員のヴェニガーさんです。実は今年もドイツでお目にかかっている方です。ドイツではリーメンシュナイダーの単著も出版されていますが、まさか翻訳本が出ているとはおっしゃらなかったのです。敬意を表し早速購入したのは言うまでもありません。
 早速手にしたのですが、かなり専門的で難しいところがあります。しかしながら、発見したことも多々ありました。なんと巻頭の20頁になる概論を執筆したのはヴェニガーさんでした。しかも全体の半分以上は彼の執筆なのです。彼の研究領域はかなり広大であるようです。 
 *ロベルト・ズッカーレ、マティアス・ヴェニガー、マンフレット・ヴイントラム共著、インゴ・F・ヴァルター編集、タッシェン・ジャパン、96頁、2007年

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