清瀬・くらしと平和の会の終了後のことでした。残念ながらギャラリー展には時間的に間に合わなかったのですが、桜並木だけでも見たいというので仲間と数人で全生園に行きました。夕方に見る桜もなかなか素敵です。桜並木は壮観ですが、一角に菜の花が咲き乱れていました。ここはさらに椿並木が素晴らしいです。落ちた花の赤い絨毯を敷き詰めたようです。
桜見学だけでも3回目になるでしょうか。入所者が植えて70年、枝振りに躍動感があります。大好きなドイツですが、枝を揃えたドイツの桜並木にはがっかりしました。やはり枝を自由に伸ばしている桜が好きです。
朝日新聞にこの展示会の記事が掲載されました。13日まで開催しています。
◆「再審法」成立!
(エイプリルフール話)
鎌田 慧(ルポライター)
衆参両院がともに全会一致で「改正再審法」をようやく可決した。
再審請求における証拠の全面開示と検察官の不服申し立て禁止を明示
した。
長い道のりだった。
「袴田事件」では最高裁で死刑が確定した翌年、1981年に弁護団が静
岡地裁に再審を請求してから、実に33年もたった2014年に再審開始の決
定が出された。裁判長は「拘置をこれ以上継続するのは、耐え難いほど
正義に反する」と拘置の執行を停止した。
ところが、検察側が抗告。東京高裁もそれに従って再審開始決定を取
り消した。権力的な横車ともいうべき反撃だった。弁護側の最高裁への
特別抗告、高裁への差し戻しを経て、高裁が再審開始を認めて、ようや
く静岡地裁で再審が始まった。
無罪判決は2024年10月。なんと最初の再審請求から43年も
かかったのだ。
97歳の女性が病床で再審開始を願う「大崎事件」の例もある。
最高裁は「人権救済の最後の砦とされるが、実際は冤罪救済に冷酷
だった。
3月、「狭山事件」で再審請求中の石川一雄さん(86)が死去。
事件から62年、ついに再審開始の声も聞かずに世を去った。裁判所
の「見殺し」だった。
これらの悲惨と法の崩壊を立て直すため、政治家が結束したのだった。
これはエイプリルフール話だが、現実になるのは近い!と信じる。
(4月1日「東京新聞」朝刊17面「本音のコラム」より)