中野笑理子のブログ

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ダットくん

2018年10月26日 | 日記
地下鉄の駅の構内で見かけたポスターの絵が、初めて見る絵なのに何故かとても懐かしく感じ、はて、私はこの絵を見たことがあるのかしら? としばらく見つめて考えましたが、思い出せません。
土方重巳という名前にも覚えがなく、何故にこんなに懐かしいのだろうと名前をググってみて、やっと理由がわかりました。

まだ字も読めない、やっと立てたような頃から家で見ていた、「3びきのこぶた」の絵本の絵を描いていた人でした。
そしてその頃、どこへ行くにもその耳をむんずと掴んで肌身離さず持っていた人形、ダットくんのキャラクターデザインをした人でもありました。
寝起きの不機嫌そうな顔で、それでも片手にダットくんの耳をしっかり掴んでいるまだ赤ちゃんの私の写真が、実家のどこかにあるはずです。

このポスターを朝夕見るたびに何故か気になっていて、それは猫のイラストのせいだと思っていたのですが、どうもそれだけではなかったようです。
三つ子の魂百までといいますが、まだ三つにもなっていなかった頃から慣れ親しんだ絵を描いた人だったのでした。

謎解きを終えた安堵の中に、もの寂しさを感じるのは何故なのでしょう。

ペットの名前

2018年10月25日 | 日記
我が町の地域猫、靴下ちゃん。
手足の先が白くて靴下を履いているようなので名付けた名前ですが、センスの欠片もない見たまんまのネーミングであります。

調べてみると、今のペットの名前ランニングで猫ちゃんの名前ベスト3は1位からレオちゃん、ソラちゃん、モモちゃん、なのだそうです。
わんちゃんでは、ココちゃん、ソラちゃん、マロンちゃんだそうで、子供のキラキラネームのように、ペットの名前も時代とともに変わるのだなぁと思いました。
昔は猫の名前といえば、タマとかクロとかミケなどが多かった。

そんなことを思いながら今日も靴下ちゃんに癒されていたのですが、靴下ちゃんはマッサージ中、ゴロンと寝そべって前足をフミフミすることが多く、この前足フミフミは、仔猫が母猫のおっぱいを飲むときにしていた行動の名残だそうです。
猫仲間の皆さんの証言から、もう10歳位だと言われている靴下ちゃん。

ずっとフミフミしているので、今日マッサージしながら何気なく「フミ子ちゃん」と呼んでみると、ニギャッと顔をあげて睨まれてしまいました。
どうもお気に召さなかったようで、我ながらネーミングセンスの無さに申し訳ない気持ちになったのでありました。

アルプス乙女

2018年10月24日 | 日記
実家と自宅の遺影にお供えする果物は今の季節、柿かみかんが多いのですが、今日可愛い姫りんごが売っていたので買ってみました。
小さいながらも真っ赤なその実をひとつ置いただけで、パッと周りが華やかになりました。

お供えした果物は後でいただくのですが冬の間はりんごが多く、冬の朝は必ずりんごを食べることになります。
「りんごを食べると医者いらず」とか、「果物を食べるのは朝は金、昼は銀、夜は銅」などと聞いたことがあり、朝にりんごというのは一番良い食べ方なのではないかと思って食べていますと、プラセボ効果か、体調も良いようです。

昔はりんごといえば赤でしたが、今は赤や緑や黄色っぽいのなど、様々な種類があって、食べ比べてみるのも楽しい。
ざっと見ただけでも十種類以上の品種があり、アップルパイに適しているもの、糖度が明記されているもの、スーパーでも常に数種類のりんごが売られています。

りんごに限らず日本の果物は品質が良いと海外でも人気があって、高級品として売られているようです。
やはり四季があり、きれいで美味しい水が豊富な日本ならではの風土が美味しい果物を実らせてくれているのでしょう。

買ってきてお供えするまで、ずっと姫りんごだとばかり思っていた可愛いミニサイズのりんごたち、袋を見ると「アルプス乙女」という名前がついていました。

キョロキョロのススメ

2018年10月23日 | 日記
常々思っていることでありますが、電車の中、お店の中、駅で電車を待つ間も、ほとんどの人がスマホとにらめっこ。
彼女が欲しい、彼氏が欲しい、と言っている会社の若い子達は、皆一様に「出会いがない」と言うのですが、その一方で既婚者の中にはSNSで知り合った人と密かに疑似恋愛を楽しんでいる人もいるので言うと、「ネットの出会いもアリですけど実際の出会いが欲しいんです」とおっしゃる。

確かにSNSは指先ひとつで便利かもしれないけれど、実際のところ顔も声もわからない訳で。
その昔、インターネットが始まったばかりでまだスマホもなかった頃、とあるバンドのファンサイトで知り合った人と一緒にライブに行くことになりました。
その時、私は思うところがあって女であることを隠して男名前のハンドルネームで登録しておりました。
なので会う前に「実は私、女です」と白状しました。
もし女とわかって相手がじゃあヤーメタ、となったらそれはそれでいいと思ったのですが、そしたら何と相手も私とまったく同じ意図で女性だった、ということがありました。

SNSでの出合いと実際の出会いの差は人にもよるのかもしれませんが、実際に会う方が手っ取り早いというか情報量がまったく違うと思うのです。
かつてネットもスマホもなかった頃に芽生えていた、電車の中やお店での出会いや恋というものは今、確実に減っていると思います。
なぜなら皆、スマホに夢中で周りの人を見ていないから。
そしてもしも電車の中でちょっとカッコいいなとか、可愛いな、と思うような人に出会ったとしても、その人がスマホのゲームに夢中になっていたりしたら魅力は半減。
周りをキョロキョロ見ていると、ああもったいないと思うこともしばしばあります。

出会いが欲しいと嘆く若者が「じゃあどうすればいいんですか?」と訊くので、とりあえず人のいる所ではスマホを見ずに周りをキョロキョロしてみては? とアドバイスしてみたのでありました。


アンダーソンの庭

2018年10月22日 | 日記
毎朝通る、学校の生け垣沿いの道。
生け垣の向こうは広い芝生の庭になっていて、回転式のスプリンクラーから芝生に撒かれる水が朝日に輝いて、とても綺麗なのです。

広い芝生の上には木製のベンチとテーブルがポツンとあって、朝あそこでコーヒーを飲んだらさぞ美味しいだろうナ、と思いながら横目で通り過ぎるのが日課になっています。
夏の朝は緑の芝生が生き生きと爽やかで、秋の今は静かで小さな異世界のような学校の庭。

部外者立ち入り禁止なので、いつも生け垣越しに憧れの眼差しを向けるだけなのですが、通る時いつも、脳内にGONTITIのアンダーソンの庭という曲が流れます。
勝手にアンダーソンの庭と名付けて通る、生け垣の道なのでした。