中野笑理子のブログ

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ダットくん

2018年10月26日 | 日記
地下鉄の駅の構内で見かけたポスターの絵が、初めて見る絵なのに何故かとても懐かしく感じ、はて、私はこの絵を見たことがあるのかしら? としばらく見つめて考えましたが、思い出せません。
土方重巳という名前にも覚えがなく、何故にこんなに懐かしいのだろうと名前をググってみて、やっと理由がわかりました。

まだ字も読めない、やっと立てたような頃から家で見ていた、「3びきのこぶた」の絵本の絵を描いていた人でした。
そしてその頃、どこへ行くにもその耳をむんずと掴んで肌身離さず持っていた人形、ダットくんのキャラクターデザインをした人でもありました。
寝起きの不機嫌そうな顔で、それでも片手にダットくんの耳をしっかり掴んでいるまだ赤ちゃんの私の写真が、実家のどこかにあるはずです。

このポスターを朝夕見るたびに何故か気になっていて、それは猫のイラストのせいだと思っていたのですが、どうもそれだけではなかったようです。
三つ子の魂百までといいますが、まだ三つにもなっていなかった頃から慣れ親しんだ絵を描いた人だったのでした。

謎解きを終えた安堵の中に、もの寂しさを感じるのは何故なのでしょう。