中野笑理子のブログ

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春夏冬二升五合

2018年10月27日 | 日記
商い益々繁盛、と読みます。
飲食店、特に居酒屋さんで見かけた方も多いのでないかと思います。
もうここ数年、居酒屋でゆったりまったり一献ということもなくなってしまいましたが、秋深いこの季節、ガラガラでもなく満員でもない程よい客の入りのお店で、ぬる燗の日本酒と焼き松茸と煎り銀杏とか、儚い夢であります。

学生の頃から行っていた馴染みの居酒屋は、いつも新鮮な魚が美味しくて、お造りはもちろん焼き物、揚げ物、お吸い物まで、旬の魚をバッチリ堪能させてくれるお店でした。
魚だけでなく、遅い時間に行くと売り切れ御免の自家製ポテトサラダや、鉄板焼など他の肴も充実したお店でした。

お店の人は独立や他の店舗への転勤で入れ替わったりもしましたが、熟年の店員さんや常連のお客さんとも仲良くなって、居心地の良いお店でした。
けれども時は流れ、お店の人も定年退職や親の介護でお店を辞めて帰郷してしまったり、常連さんも定年退職や高齢で体調を壊したりして、徐々にお店の顔ぶれが変わっていきました。
私も実家の近くへ引っ越して以来、前ほど頻繁には行けなくなってしまったのですが、この季節、あの店内での時間を懐かしく思います。

なので今夜は焼き松茸という訳にはいきませんが、天然つばすを柵で買ってきて家で引き、蓮根の鉄板焼を真似てフライパンで焼き、ぬる燗をつけての居酒屋風の夕飯にしてみました。
〆の魚のあらから出汁を取るお吸い物までは出来ませんでしたが、鉄板焼の時にお店では出汁を入れて蒸し焼きにするのを真似て、だしの素と日本酒を振りかけたら似たような味になりました。

デザート代わりに梅酒を頼んだら、こんなに盛大に溢してくれました。
どうか今も繁盛していますように。
また行くからね!