中野笑理子のブログ

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ちかれた

2018年10月05日 | 日記
ようやく母が退院し、帰って参りました。
退院当日、アッと驚くハプニングがふたつもありました。

母と同室に入院されている高齢男性の方がふたりおられたのですが、入口からいつも大きな声で家族を呼ぶ方、真ん中に静かに仰臥されている方、そして一番奥の窓際に母のベッドがありました。
退院準備をしている時も、入口近くの方はひっきりなしに「おーい、おーい」と誰彼なしに声をかけ、大きな声が響いておりました。
皆、カーテンで仕切られているのですが、視界の中にふと人の顔が入って来たのでエッと思って見てみると、真ん中の方の顔がカーテンの上部から覗いているのです。
なんと真ん中の方がよろめきながら、ベッドの上に立っており、すぐに看護師さんを呼んだのですが、背の高い男性を安全にベッドに戻すのに看護師さんひとりでは無理があり、応援を呼ぶと次々に看護師さんがやって来てその数、10人!
ワッショイ、ワッショイと無事、ベッドに寝かされましたが、下ろそうとする若い看護師さん10人に囲まれたベッドの上に立っている男性はまるで、看護師さん祭りのお神輿のようでした。

そんなハプニングがありつつも最後に退院後の説明を詰所で聞き、その間に母は看護師さんに着替えさせてもらい、迎えの介護タクシーも来てさぁ退院というその時、先にエレベーターに乗った母の車椅子の横に尿道カテーテルがチラッと見えました。
アレッと思い看護師さんに尋ねると、看護師さんがエッ、という顔をして少々お待ち下さいとどこかへ走って行ってしまいました。
しかし母はもうエレベーターで降りてしまっています。
慌てて階段をかけ下りましたが、母はもう介護タクシーの中。
運転手さんに事情を話し、またエレベーターで母を連れて病室へ戻りました。
尿道カテーテルを取るのを忘れていたという信じられない話でしたが、気がついて良かった。
そのまま実家へ帰っていたらと思うと、冷や汗が出ました。

介護タクシーの運転手さんも次の予約時間があり、普通ならば超過料金が発生するところですが病院の不手際なので貰えませんと仰り、申し訳ない気持ちでお釣は辞退しましたが、実家に着いた時には母も私達もどっと疲れたドタバタ退院でありました。