早いもので、春のお彼岸に入りました。
いつもお供えしている花とは別にピンクのチューリップやスイートピーの花を買って帰って生けて桜餅とぼた餅を供え、お香を焚きました。
お彼岸ではありませんが、死んだ母親が鼠になって雄の鼠と一緒に出てきたのを見た上の娘が「おっかさんにお供えしてあげて」とご近所さんにもらった母親の好物のずんだ餅をお供えせずにそのままむしゃむしゃと頬張り、「仏様の罰があたるよ」と言う妹に「罰が当たるのなら姉ちゃんはきっと猫に生まれ代わるよ」と答える杉浦日向子さんの百物語の中の「盆の話」をふと思い出しました。
お彼岸はこの世とあの世が繋がる一週間だそうですが、なんとはなしに切なさをともなう季節の変わり目であります。