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中野笑理子のブログ

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やさしいスープ

2020年03月15日 | 日記
あまり食欲のないときや、ちょっとお腹が空いたときにありがたいスープ。
今やお湯を注ぐだけの粉末スープも迷うほどたくさんの種類があり、スープ専門店の本格スープも手軽に買える便利な世の中。

けれどもなぜか急にどこにも売っていない素朴な味のスープが飲みたくなり、自分で作ってみました。
それは小学生の低学年だった頃に初めて調理した献立で、じゃがいもと玉ねぎと牛乳で作るスープでした。
家で何度も作って復習し祖母の家に行って作った時、祖母は美味しいとは言わず「やさしい味だねぇ」と言ったスープ。

じゃがいもと玉ねぎを水から煮込んで柔らかくなったら牛乳を注ぎブイヨンキューブを入れて塩コショウとバターを落として完成というシンプルなもので、シンプル過ぎて市販のものの方がきっと美味しいと思うし、今思えば祖母の感想にも充分納得がいく味のスープ。

例えば先に刻みベーコンをバターで炒めて加えるとか、本格的に小麦粉を足してシチュー風にすることもできるのですが、それでは美味しくなった分だけ物足りないのです。

味が満たされるほどに、思い出の味とはかけ離れてしまうスープの味。

普段はカフェオレもクリームシチューも豆乳で作り、買うことすらない牛乳を使って仕上げるスープは、おっかなびっくりで作ったあの時の思い出を味わってみたかったのかもしれません。