思うがままに

Step by Step

数曽寺谷とその山々へ

2008-11-29 | 山登り・ハイキング

「今日はのんびりしたい」と妻の言葉で、ひとりで山に出かけた
ひとりの時は妻の身支度を待たなくていいから さっと出られる

良い天気だ!
今回は三草山の北側にある数曽寺谷と大坂山へ
しかし、途中で疲れてしまい(明日の山登りもあるし・・・)大坂山までは登らず数曽寺谷を歩いて車に戻った


国道175を三木に入ると霧が出ていた
更に北上すると霧も更に深くなった
雲海が見れるだろうから石金山まで行こうか?と考えたが、あまり遠くまで行くのも疲れるし・・・
やはり、今日はやめとこう

三草山の三草コース登山口と丁度反対側へ車を乗り入れた
以前からずっと気になていた別荘地がある場所だ
(なんでこんな所に別荘地なんかあるんだろう?  歩いてみた後『なるほど』と思った  いいところだ!)

色んな方のネット情報から
車を山口公民館に停めた



7:38 山口公民館から出発


7:39 公民館のすぐそばに「やしろ台」と次の電柱に「これより私有地」の看板が立っていた
    「私有地」の文字は威圧感がある


朝のご散歩中の奥さんに挨拶して話を伺った
ここからはやしろ台の住人たちの所有地だということで『私有地』となっているらしい
(じゃ、更に向こうはどこまでが私有地なんだろう?)

『私有地』に入る私は、これからどこへ行きどこを歩いて戻ってくるかを簡単に説明した
すると、その奥さんは「ああーそうですか、今は紅葉が綺麗ですよ」と言って下さったので少し気が楽になった

ちょっと素敵な奥さんは向こうの方へ
私は山の入り口の方へ向かった


あの一番高台の家が目印らしい


7:53 一番上の家に着いて登り口を探した
    目の前にテープがあったから、ここで良いんだろうか?


取り敢えず進んで行くが、まるで「通るな!」と進路を妨害するかのような仕掛けがあった
背を低くして無理やり分け入った


服が草木の露で濡れた
出て来た目の前は風化した岩肌っぽい所だった


別の所に入り口はないのか?と、少し下ってみた
入り込んだあの場所の左側も民家の入り口みたいだったし・・・
まあー次回からは、さっきの場所はやめとこう!

8:03 向こうは三草山  そしてあの家も霧に包まれていた


ここは最初のピーク(186m)から撮ったものだろうか?
目の前はこれから登って行く山
低山ながら、こうして見るととても高そうな山に見える








8:17 2番目のピークに着いた
    石が積み上げられていた
    これは何のためなのか? たんなる記念か? 初心者の私にはこの目的が分からない


まだ霧が晴れない 綺麗だ (三草山もだいぶ見えてきた)



中央の山が大坂山  (あそこまで行くつもりだったが・・・)


8:18 次は目の前の3番目のピーク(298m)へ








8:29 2番目のピーク(石積み)を振り返る




この日、見た中で一番感動した景色  手付かずの森とその紅葉、そして流れて行く霧が美しかった
あまり知られていないようだけど良い登山道があるもんだ!


8:46 3番目のピーク(298m)
    出発から1時間10分  景色ばかり見てるから なかなか前へ進んでいかない。。。

ピークからの見晴らしが悪いのでノコギリで木々を剪定   眺望が良くなった




9:35 さあー次の4番目のピークへ
    木の剪定に50分もかかったようだ
    ここから多少藪っぽくなる


9:42 問題のキレット(事前に情報を掴んでいたからビックリはしない)
    ロープはあったがそれを使ったら降り難いので、手っ取り早く飛び降りて狭い平坦部に着地
    
高さは約1.5m位だろうか?
    両側に滑り落ちた人がいたのかも知れない  そんな痕跡があった
    (ここは飛び降りるより、ロープを使ってよじ登った方が安全だろう)



キレットをやり過ごすとまた籔っぽいルートとなる


まだ濡れてるシダでズボンも濡れたまま乾かない


10:05 4番目のピークに到着 向こうは3番目のピーク(298m)
     (向こうの方が低いので、こちらは300mを超えていることになる)
     見晴らしが悪いので、また木の剪定作業  若干疲れ気味
     霧がかなり晴れて来た




10:46 次のピーク(5番目、299m)へ向かって出発
     またもやこんなルート
     ノコギリで邪魔な枝や幹を切りながら進んだ


11:02 5番目のピーク(299m)の向こうに6番目のピークに立つ鉄塔(No.165)
     まだまだ遠い
     出発から2時間半  こんなペースではだめ。。。。


視線を右に向けると、大坂山


シダが深くなった  段々気持ちが萎えてくる


11:54 5番目のピーク(299m)に到着


向こうは4番目のピーク


大坂山と鉄塔No.166


12:28 鉄塔No.165にやっと到着(6番目のピーク)
     出発から何と4時間!
     その内、ノコギリでギコギコやってたのが○時間

     次の鉄塔が166でその向こうが167となり、左側のピークが大坂山  


しぐれ模様の天気に変わり、雨混じりの冷たい風が吹き出した
汗をたっぷり含んだ下着のせいで急に体温が下がりだしたので下着を取り換えた
ここで昼食 ひとりで食べる弁当は美味しくなかった

低い山であってもアップダウンが多かったから結構疲れた
ノコギリが一番疲れたかも知れない

目の前の大坂山を眺めながら 『さあーどうしよう? 谷に降りたらそのまま帰ろうか・・?』と思い始めた
ここまで来て登らずに帰るのも・・・

数曽寺谷が綺麗だ!




向こうは西脇側


12:58 No.165鉄塔から数曽寺谷峠への降り口
     鉄塔巡視道だからとても歩き易い


鉄塔166と向こうが167


数曽寺谷は長い!


13:18 数曽寺谷峠に立つ鉄塔プレート(No.165からここまで20分)
     大坂山への踏み跡を確認
     あまりしっかりしていなかったので、きっぱりこのまま数曽寺谷を降りて行くことにした


数曽寺谷の道


13:37 鉄塔No.166への分岐


13:39 鉄塔No.167への分岐


何度も何度も川を渡った
やがて川がなくなった
また川が出現した
たぶん数曽寺谷は全体が川のようになっているのではないだろうか?
ちょっと道が窪むと水が湧き出ていたし、ガレ道はやがて川になったりした




13:55 砂防ダムが見えた
     その時、その向こうでイノシシが喧嘩をしているような呻き声が聞こえた
     今にもイノシシが飛び出て来そうで怖くなった


14:03 目の前に林道が見えた  数曽寺谷峠から45分




14:07 アスファルト道路!


山口公民館まで別荘地の中を遠回りして歩いた
池には水がなかった


14:22 目の前に山口公民館が見えた  数曽寺谷峠から途中遠回りして64分



数曽寺谷方向を見る


出発してから約7時間もかかって戻って来た  疲れた・・・
公民館から妻に「今から帰るよ」と電話を入れた


大坂山に登らなくて正解だった
数曽寺谷はとても長かったし時間がかかったから


それにしても、もう冬支度を迎えようとする淋しい森の中を落ち葉を踏みながらひとり延々と歩くのは心細い
そしてそんな中、イノシシが喧嘩しているような呻き声が突然聞こえだすと走りだしたくなってしまう


ところで、ここで何人の人と会っただろうか?
散歩していた奥さんと公民館の隣で工事してた作業員二人 その3人だけ
もちろん山では誰とも出会わなかった
こんな良い所なのに。。。。。