Eight-Door Memories

~ 〃歌探し人〃 takaboh のブログ ~         ※コメントは、管理者の承認後に表示されます。

嗚呼、硫黄島

2008-09-25 07:54:06 | 本と雑誌

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 今朝は少し曇っているようです。朝夕めっきり冷え込むようになりました。背中の状態は慢性化してしまい、肩がこっているのは、当たり前のようになってしまっています。しかし、今月はまだ一日も休暇がなく、ずっと仕事をしているので、ゆっくりと一日でも休みたいです。

 昨日、青森へ出張し、電車の中で『日本の戦歴 硫黄島の血戦 (学研M文庫) (文庫) 』という本を読み始めました。昨年だったかクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』(二部作のうち日本側からみたほう)を観て、いろいろと思うことがあり、本も何冊か購入し、何冊か読みましたが、この本はまだ読んでいませんでした。

 硫黄島の戦闘は、前に読んだ旅順攻防戦とは逆に日本が守る立場の戦いになっており、その意味でも興味深く読んでいます。 圧倒的戦力と物量を誇る米軍の攻撃の中で、悲惨なまでの戦いの末、最後は玉砕という結末に終わりはしますが、一日でも本土決戦を先延ばしにして、米軍を硫黄島に引きつけるという捨て身の信念と戦法で、戦果的には日本側が米軍を上回るという奇跡的な戦い(このようなことは歴史上、硫黄島と確かギリシャと戦ったスパルタの2例くらいしかないはず!?)をし、米軍に対して、日本人の不気味なまでの強さと恐ろしさを感じさせ、終戦後の日本の占領政策を極めて穏便なものにならしめたという日本人にとっては、決して忘れてはいけない歴史の一つと言えますが、自分も仕事とか生活にかまけ、ついつい忘れ去り、またコアラ病などと言っていることなどあり得ないような硫黄島の戦いにあらためて想いを馳せ、自分を反省させられ、同時にこの悲惨な戦いに犠牲になられた皆様に敬意と感謝の気持ちをもたずにいられません。

 しかし、この戦いの末、日本人というものの強さに米軍占領政策は表面上は穏便に行いましたが、精神面においての破壊と洗脳は徹底的に行われたということも決して忘れてはいけないことでしょう。今の日本人は、戦前とはまるで変わった民族になっているというのがいい意味でも悪い意味でも言えるかと思います。戦前の教育を受けた方々が少なくなるにつれて、その比率的は、GHQが意図したとおり(日本弱体化、国家意識の破壊、愛国心喪失、道徳破壊、個人主義の助長、etc)に悪いほう、悪いほうへと向かっているように思えますが・・・。

 まだまだ書きたいこともあるのですが、時間がきてしまいましたので、本日の曲にしたいと思います。この曲、takabohには、ビートルズ・ナンバーの中でもかなり好きな曲の部類に入るもので、今回もまたカントリー系のフェイバリット・アーティスト、アリソン・クラウスでお贈りします。

  Alison Krauss  -  I Will