平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

アンプ制作~角の頭石

2008-05-14 19:07:58 | アンプ製作と修理
 弟子にアンプを制作してあげました。弟が捨てたBSチューナーやCSチューナーなどから部品を取り、FETやボリュームなど最小限の購入で完成させたものです。音質は、秋葉原でデモしている十数万円以上の真空管アンプなど耳障りに聞こえる、繊細でナチュラルなものです。音質評価は弟子が書いてくれるでしょう。



 回路の基本は、窪田登司(たかし)氏が『MJ無線と実験 97年6月号』で発表した、オールFETヘッドフォンアンプです→図1。



 回路の特徴は、真空管と特性が似ているとされるソニーの中出力V-FET 2SK79を使用している事ですが、欠点は二つあります。一つは、2SK79の選別ペアが二個で2600円と高価な事で、ステレオで5200円にもなります。これでは買えないので、今回は選別していないものを、しかもペア使用ではなくて片チャンネル一個600円とケチって使っています↓図2。回路も反転増幅を採用し、補正コンデンサ無しで発振を防いでいます。



 欠点の二つ目は、出力段と電圧増幅段を同じ電源にすると音が荒れるという事です。氏は、音に満足していませんでしたが、実際も歪みの多いポップス向きの音でした。しかし、電圧増幅段と終段を別電源にすると驚くほど繊細で低歪みとなります。欲を言えば、終段の石も中出力MOSの2SK-213/2SJ-76から大型の2SK1052/2SJ160に変えると、繊細さを維持したままで岩清水の透明感を持つピュアな音質となります。

 今回は寄せ集めのパーツなので15V電源しか用意できず、片チャンネル5石での構成です。ステレオで10石ですから、失われた十支族にちなんだアンプとなりました。さて、アンプを制作した理由ですが、イエスの「石造りらの捨てた石が角の頭石になった」という言葉を形にしたかったからです。回路の真ん中で使ったSony 2SK79は高価で選別品は買えません。そこで、選別から漏れた安い石を使った回路が今回のアンプです。キャビネットも電源もヒートシンク(放熱器)も、捨てられていたものです。捨てられたパーツを集めて高級な音に仕上げる事は、聖書の精神に適うのです。選別に漏れた石は、神が使うと至福の音を奏でる。僕が目指す教会もこのようにありたいという事ですね。もちろん、捨てられた石が自分であると理解できる人に向けた言葉ですが。

 なお、使用した石は左から順に、東芝、ソニー、日立のFETで、日本企業の発展を願ったものです。東芝とソニーは好決算だったので、あとは日立の奮起ですね。

      エフライム工房 平御幸
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