平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

ファ・ゴッドの製作 その1

2014-05-13 02:36:31 | スピーカー工作
 一ヶ月も前に板を注文した羊ホルンのファ・ゴッド。フィレンツェの美術を収納するラックを作り、それまでのラックを作業台に転用することが出来たので、いよいよ製作開始。とは言っても、コスモス2号のレターサイズが30号に割付印刷なので、発注した額が届く前には終わらせないと、今度は絵を切る場所がなくなります (;^ω^)。

 羊ホルンは読者の関心が高く、出来が良ければ作る人もいると思うので、補強ポイントや製作のツボを画像で説明したいと思います。

 まず、羊ホルンは側板や音道に長い板が多く、最初から長いと反りやすく、それで張り合わせの技法を用いています。貼り合わせ箇所が台に接着しないように、比較的ボンドは少なめです。反っている板をコンクリ板などで矯正しながら、接着面をピッタリ合わせて乾燥待ち。乾けば強度は大丈夫です。


貼り合わせた側板
左端の裏板も貼り合わせているが写っていない
真ん中はスロートの隅木(左右で長さが違う)


 次に、空気室から裏板の端子までのケーブルですが、音道に沿うと長大になってしまいます。また、横幅が狭いのでケーブルの重みで倒れやすくなるので、端子は床に近いほうがベター。ということで、途中の板に孔を開けてケーブルを貫通させ、木工ボンドで塞ぐことにしました。


右端が音道を貫通させたケーブル

 更に、ケーブルと丸環はハンダ付けしても、最後の端子への固定は後回し。そうしないと、音道を構成する板がケーブルでお縄状態。タイ━━━━||Φ|(|゜|∀|゜|)|Φ||━━━━ホ!!されたみたいに動けなくなります。


ケーブルはこのように最短距離
端子の丸環は最後の側板を貼る前にナットで締める


 裏板は共振しやすいので、桟で二段階の補強。スロートの入り口も三角の隅木でスロート面積を調整しましたが、この隅木も幅に合わせた89ミリの他に、ミニミカエルの70ミリや試みのミカエルの50ミリなどを流用して、左右で長さを変えてあります。長さを変えた効果は分かりませんが、気休め程度です。


サブバッフルや底板

 それから、みんなが苦労するバッフルのネジ穴の位置。今回は、原寸大にプリントした紙をあてがい、上から錐でポイントを打つことにしました。ネジ穴を垂直に開けるために、プリント基板に穴を開けるサンハヤトのミニドリルとスタンドを流用。ドリルピットも1mmφとかで50mm長もあれば、12mm程度の板なら貫通できそうです。バッフルとサブバッフルを重ねて、垂直にネジ穴を開けられます。



 次回は製作編ですが、デザインだけはケルビム・ジュニア以来の傑作です。意外に小さくて軽いので本当の楽器のようです。


仮組みした全体像

    エフライム工房 平御幸
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2 コメント

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Unknown (hinoko2)
2014-05-13 21:44:06
先生 こんばんは。

ファ・ゴッドの製作お疲れ様です。
今まで作ったスピーカーでは、幸いな事に板の反りで困った事はなかったので(気づかなかっただけかもw)、張り合わせの技法は勉強になります。

ケルビムジュニア以来の傑作との事、完成が楽しみです( ´∀`)

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hinoko2さんへ (平御幸)
2014-05-13 21:55:43
hinoko2さん今晩は。

板の反りと、厚さの不均一は工作の敵です。厚さが違うと、バッフルなどが予定より飛び出してルックスが悪くなることがあります。

片方完成させましたが、共鳴音も余り感じられないので成功です。ただ、サブバッフルの切り抜きが大きいので、バッフルがダンプされず共振します。何かを貼って抑えなくては。

僕は手の内に入るスピーカーが好きなので、ファ・ゴッドもケルビム・ジュニアと同じく可愛い寸法に収まっています。10センチユニットで作るとルックスも威圧的になりそうです。
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