超低域を再生するサブウーファーには様々な種類がありますが、基本的に、超低域を再生するには方式によって幾つかの問題点があります。
1.ホーン型~超巨大になる。家を新築するときに込みで設計しないと。ユニットも市販品にない
2.パッシヴ・ラジエーター型~マグネットの付いてない振動板(ドロンコーン)が重くなり反応が悪くなる
3.ボーズに代表される共鳴管型~共鳴音が付きまとう。専用アンプが必要
4.バスレフ型~ウーファーの特性に左右される
5.ASW(アコースティック・スーパーウーファー)型~キャビは大型になるが軽い超低音
ホーン型というのは数学的に完璧なもので、完璧故に計算式通りに作らないとダメ。超低音を再生するには数メートルのホーンの長さが必要であり部屋には入り切らない。だから家を新築や改築するときにコンクリートホーンとして設えるが、ユニットが弱いと長大なホーンロードを駆動できない。ユニットの値段は数百万円とか (;´Д`)
パッシヴ・ラジエーター型はONKYOが開発したもので、密閉型の箱の前にマグネットを持たない重い振動板だけのキャビを追加する構造→ONKYO SL-1。マグネットを持たない受け身だからパッシヴ型ドロンコーンと言う。ドロンコーンは大きくて重いので超低域を再生することが出来るが、ドロンコーンを駆動するウーファーは小さいので過負荷になる。専用アンプが必要で、ドロンコーンが重いので音も鈍くなる (>_<)
5番目のASW型は、4のバスレフ型のユニットの前に密閉箱(あるいはバスレフ)を加えたもので、日立がHS-1400というスピーカーで発表した方式です。
そもそも、バスレフ型のダクトから出る低音は効率が良くて軽いのです。夜店の水風船ヨーヨーは誰でもやったことがあると思います (; ̄_ ̄)ノ――――~~プチンッ コロコロ....((◎
手を上げれば水風船は下に動く。手を下げると水風船は上に上がる。このときに、ほとんどエネルギーは使われていない。手の動きと水風船の振動モードが共鳴して省エネで動いているからです。
バスレフも同じ原理で、ダクトから低音が出ているときはウーファーやフルレンジはほとんど動いていない。だから、ウーファーやフルレンジの特性に余り左右されないのです。ウーファーの振動板が軽かろうが重かろうが、ダクトからは共振により省エネで軽い低音が出てくる。
この軽くて省エネの超低音だけを再生するのがASWなのです。軽い超低音だから、フルレンジやバックロードホーンの低音を補っても音質的に違和感がない。これがASWのメリット。
ASWのデメリットはキャビネットが大きくなること。長岡鉄男氏が設計したDRW型では置くスペースに困るほど。ただし、ASW専用のアンプを用意して、バックロードホーンやバスレフなどのメインスピーカーと音圧レベルを一致させる方法もあります。DENON PRA-2000などの、プリアンプに2系統の出力がある場合、1系統はASW専用のパワーアンプにつなぐ。このときに、アンプのゲイン(増幅率)が大きいパワーアンプを繋げば、ASWの方はキャビを小さく=能率を低く出来ます。
ASW専用のパワーアンプは、回路の帰還抵抗を大きくすればゲインは大きくなります。ゲインの大きいアンプは大味になるのですが、超低音だけなら聴いても分かりません。また、NFB回路に中音以上をカットするフィルターを入れれば、ASW側はローパスフィルターのネットワークも省略できます。
とは言っても、どこまでASWを小型化出来るかは工夫次第。LRを一緒にした椅子型にして省スペースを狙うという手もあります。自分はLR間に板を渡してベッドにしたことがありますが、板の下はスペースが出来るのでケースを置いていました。
ダイアトーンのP-610Bのような、軽い振動板で振幅の取れない繊細なユニットはバスレフでも低音が弱いですが、これを補うには軽い超低音のAWSしか考えられません。重い振動板のバスレフや密閉型のサブウーファーだと違和感が出ると思います (^_^;)
1.ホーン型~超巨大になる。家を新築するときに込みで設計しないと。ユニットも市販品にない
2.パッシヴ・ラジエーター型~マグネットの付いてない振動板(ドロンコーン)が重くなり反応が悪くなる
3.ボーズに代表される共鳴管型~共鳴音が付きまとう。専用アンプが必要
4.バスレフ型~ウーファーの特性に左右される
5.ASW(アコースティック・スーパーウーファー)型~キャビは大型になるが軽い超低音
ホーン型というのは数学的に完璧なもので、完璧故に計算式通りに作らないとダメ。超低音を再生するには数メートルのホーンの長さが必要であり部屋には入り切らない。だから家を新築や改築するときにコンクリートホーンとして設えるが、ユニットが弱いと長大なホーンロードを駆動できない。ユニットの値段は数百万円とか (;´Д`)
パッシヴ・ラジエーター型はONKYOが開発したもので、密閉型の箱の前にマグネットを持たない重い振動板だけのキャビを追加する構造→ONKYO SL-1。マグネットを持たない受け身だからパッシヴ型ドロンコーンと言う。ドロンコーンは大きくて重いので超低域を再生することが出来るが、ドロンコーンを駆動するウーファーは小さいので過負荷になる。専用アンプが必要で、ドロンコーンが重いので音も鈍くなる (>_<)
5番目のASW型は、4のバスレフ型のユニットの前に密閉箱(あるいはバスレフ)を加えたもので、日立がHS-1400というスピーカーで発表した方式です。
そもそも、バスレフ型のダクトから出る低音は効率が良くて軽いのです。夜店の水風船ヨーヨーは誰でもやったことがあると思います (; ̄_ ̄)ノ――――~~プチンッ コロコロ....((◎
手を上げれば水風船は下に動く。手を下げると水風船は上に上がる。このときに、ほとんどエネルギーは使われていない。手の動きと水風船の振動モードが共鳴して省エネで動いているからです。
バスレフも同じ原理で、ダクトから低音が出ているときはウーファーやフルレンジはほとんど動いていない。だから、ウーファーやフルレンジの特性に余り左右されないのです。ウーファーの振動板が軽かろうが重かろうが、ダクトからは共振により省エネで軽い低音が出てくる。
この軽くて省エネの超低音だけを再生するのがASWなのです。軽い超低音だから、フルレンジやバックロードホーンの低音を補っても音質的に違和感がない。これがASWのメリット。
ASWのデメリットはキャビネットが大きくなること。長岡鉄男氏が設計したDRW型では置くスペースに困るほど。ただし、ASW専用のアンプを用意して、バックロードホーンやバスレフなどのメインスピーカーと音圧レベルを一致させる方法もあります。DENON PRA-2000などの、プリアンプに2系統の出力がある場合、1系統はASW専用のパワーアンプにつなぐ。このときに、アンプのゲイン(増幅率)が大きいパワーアンプを繋げば、ASWの方はキャビを小さく=能率を低く出来ます。
ASW専用のパワーアンプは、回路の帰還抵抗を大きくすればゲインは大きくなります。ゲインの大きいアンプは大味になるのですが、超低音だけなら聴いても分かりません。また、NFB回路に中音以上をカットするフィルターを入れれば、ASW側はローパスフィルターのネットワークも省略できます。
とは言っても、どこまでASWを小型化出来るかは工夫次第。LRを一緒にした椅子型にして省スペースを狙うという手もあります。自分はLR間に板を渡してベッドにしたことがありますが、板の下はスペースが出来るのでケースを置いていました。
ダイアトーンのP-610Bのような、軽い振動板で振幅の取れない繊細なユニットはバスレフでも低音が弱いですが、これを補うには軽い超低音のAWSしか考えられません。重い振動板のバスレフや密閉型のサブウーファーだと違和感が出ると思います (^_^;)