平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

おにぎりの効能

2015-08-04 22:35:51 | バレーボール
 嫌な客を追い出すおまじないとして有名な逆さ箒。京都ではぶぶ漬けを出すそうですが、暖かな茶漬けや湯漬けではなく、冷たい水で出すところが肝。

 コーヒーショップなどで、うるさい婆さん連中が長居して目障りなときは、手の甲を見せると退散する場合があります。なぜかといえば、仏像の印相と反対だからです。

 仏像の印相で有名なのが、右手を上げて掌を見せる施無畏印(せむい・いん)と、それに組み合わせられる下げた左手の与願印(よがん・いん)。与願印は掌を上にしてやや下げるで、前から掌が見えるのが普通です。

 施無畏印は恐れを取り除く印で、与願印は願いを叶える印。どちらも掌を見せているところが肝心で、逆に手の甲を見せると拒否になるのです。だから、喫茶店であろうと、手の甲を見せられると条件反射的に逃げ出したくなる。

 この、与願・施無畏の組み合わせは結構一般的なもので、身近なところでは、お母さんの握るおにぎりがこの組み合わせで握られています。恐れを取り除いて願いを叶える印相で握るのだから、お母さんのおにぎりは特別美味しいのです。

 お寿司の握りも同じですが、お寿司の場合はシャリをつかむ右手も、ネタを持つ左手も客には見せないので、おにぎりのような安心感を与えることはありません。

 与願・施無畏の手の使い方は、大指揮者カラヤンが積極的に使っているものでもあります。右手を上げて演奏者に掌を見せて、演奏者の心をつかむように指示を出す。右手が指揮棒で塞がっているときは左手でやる。最近の指揮者は、手の表情がないので見る気も起こりません。


晩年のカラヤン(ドボルザーク 交響曲第9番『新世界から』より)

 人に語りかけるときに、口だけで言うのは効果が薄い。話の上手な人は、眼と手とボディアクションで聞く人を惹き込む。サマーリーグのBコート二日目の日立と上尾戦。第1セットを日立が取ってのインターバルに面白い光景がありました。

 松田監督が指示を出した直後、キャプテンの佐藤あり紗さんが両手を振り上げて何か言ってます。向かいの佐々木選手も右手を動かしてリアクション。佐藤あり紗さんが右手を上げて2本の指を立てて、それから両手を上げてボディアクション。直前にデータを見ていたのでポジショニングのことかもしれません。いずれにしても、松田監督も手を使う方なので、それがチーム内に伝染しているのかもしれません。良い傾向だと思います。


左端の佐藤美弥さんも真剣な表情です(ニコ生より)

 余談ですが、子供の頃におにぎりに味噌をつけて焼いたのが大好きでした。ところが、自分で作ってみたら味噌が焼き網に焦げ付いてダメ。どうも、市販の味噌が味噌もどきという、昔の味噌とは中身が違うのが原因のようです。ちゃんとした大豆と麹で作った味噌でないと焼き網にくっついてしまうようです。もちろん、いきなり味噌を塗って焼くのではなく、おにぎりだけで素焼きして焼き色が付いたら味噌を塗るのですよ。

    エフライム工房 平御幸
コメント (19)
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