平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

復興アンプ

2015-03-11 23:55:08 | アンプ製作と修理
 今日は秋葉原に買い出しに行って来ました。この前のアンプ製作会で足らなかった金属板抵抗が見つかったからです。福島双羽というメーカーのオーディオ用抵抗です。


福島双羽製 2W型 MPC78 0.22Ω
足を表に出して曲げて丸める


 アンプ製作会は、最初に予定した場所が使えなくなり、代わりの場所も年度末のゴタゴタでダメになり、最終的に決まったのが若松通商の6FにあるアキバNET館でした。実は、若松通商のルーツは福島県の会津若松市にあり、アンプを作る読者の一人が会津若松市から出てきたのです。なんという奇遇。

 奇遇なのはこれだけではありません。若松通商は有名なパーツ屋なのに、当日に予定したパーツが半分もなく、多くが買い直しとなったのです。14回転の半固定抵抗はサトー電気で。終段のMOS-FETは茨城県の牛久市から。そして、FETアンプの出力部にソース抵抗として使われるのが、福島双羽というメーカーのMPC74 0.22ΩやMPC78 0.22Ωです。

 福島双羽という名前から福島県のメーカーだと分かりますが、MPCというのは金属板抵抗を略したものです。日本製のアンプの大半に使われた定評のあるもので、上記の2つはワット数の違いです。74が5Wで誤差10%。78が2Wで誤差10%。どちらも誤差の一番少ないタイプです。

 この金属板抵抗は市場で探すのが大変で、若松通商以外では、以前は鈴商にあったと思います。ヤフオクにも出てきません。出てきても0.22Ωではありません。本当は0.2Ωでも構わないのですが、昔から電流計算を0.22Ωで計算してきているので、やはり0.22があればベストです。

 ネットで探すこと数時間。最初に見つけたのは似ているMPRという抵抗。そっくりなので買うところでしたが、値段が1個20円と安すぎるので調べ直したら、メーカーが韓国だと判明しました。日本のメーカーをコピー製品で苦しめている韓国製を使うわけには行きません ( -`д-´)キリッ

 それで更に検索したら、秋葉原に卸売している会社がありました。三晃電子さんですが、サイトの写真を見ると袋売りしているみたいなので、思い切って訪ねてみました。そっけないサイトのとおりに小さい事務所に数人が机を並べている会社ですが、快く100個単位の袋で売ってくれました。立派なカタログもありがとうございます。


100個単位の袋入り MPC74 0.22Ω(左)とMPC78 0.22Ω(右)

 小さな鉄工所を引き継いだ若い娘が活躍するコミック『ナッちゃん』がありますが、この続編として描かれたのが蒲田を舞台にした東京編です。これを昨日から読んでいるのですが、驚く無かれ、福島双羽は蒲田営業所があり、取引銀行も某銀行の蒲田支店です。

 福島双羽は名古屋営業所もあり、『ナッちゃん』東京編はその名古屋から送られてきたもの。そして、福島双羽の工場は岩手の紫波にもあるのです。僕の兄の家があるところです。

 このように、読者に作らせているアンプは、パーツが福島や岩手や茨城県と関係があり、作った場所も若松通商と福島がルーツでした。僕がアクリルパネルの色をブルーに統一したのも、3.11の鎮魂のアンプとしたかったからでした。神が道筋を付けられて、このような不思議な縁が続いたのです。


説明用に組み立てたバラック LEDは点滅式




このように青く明滅する

 祈るように作れ。いや、祈ることと作ることは同じ。その精神があれば、神が不思議な道を作って下さる。佐藤あり紗さんが復興募金のTwitterをしてくれましたが、僕も何もしていなかった訳ではなく (;´∀`) 汗、秋葉原まで福島双羽の抵抗を探しに行っていたのです。しかも、パーツ関係の会社が倒産するこの頃。少しでも、実際の金回りに貢献できたとしたら幸いです。経済は回すもんやで。貯めこんだらアカンで。


一番進んだ松戸の読者の基板

    エフライム工房 平御幸
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底なしの盲目

2015-03-11 13:04:28 | アンプ製作と修理
 バレーボールでO型の性質を書いたばかりで、SNSで空恐ろしいO型の盲目性に遭遇しました。もしかして、科学分野でO型の白人が貢献してきたのは、合理性ではなくて盲目性の故ではないのか?新発見に情熱を燃やす研究分野は、ある意味で盲目的な突っ走りが必要とされるからです。

 SNSで、基板製作に必要なパーツリストを掲載し、秋葉原アンプ製作会で在庫がなくて渡されなかったパーツをリストアップするように命じました。来られなかった人は全部ないのだから報告する必要はありません。事件はここからです。

A子 A1220A C2690A×2ペア ←こちらがどれか分かりません
B子 Aで始まるのとCで始まるのを向きを変えて取り付け済のものが、リスト上のどれかわかりません
C子 A1220A C2690A×2ペアはFET 2SJ77/2SK213 コンプリ×2だと思います
D子 A1220A C2690A×2ペアは 16V 100μF×4の事ではないか

 最初の問題提起した人が作った基板はこちら↓



 このように、デバイス(トランジスタやFET)が入っていた袋は3種類6個。このうち、2SK246と書かれたペア入の1つが開封されて基板に取り付けられ、残りは5袋。そのうちの2袋が空で、それが大騒ぎしているA1220A C2690A×2ペアの袋。中身が無い=要するに既に基板に取り付けられている。

 このように、既に基板に取り付けてあるものの空き袋があるのに、基板に目をやってトランジスタの表面にプリントされている文字を読もうともしない。いや、その前に、消去法で、空き袋の中身が既に取り付けてあると小学生でも分かるはず。それも自分で取り付けたものなのに。

 上の4人は、アンプ製作会に出席していたので、中央の電源部のパーツは持ち帰っています。だから僕はリストに書かなかったわけで、まさか基板に取り付けてあるものを足りない物リストに探すなどとは想定していません。揃いも揃ってO型ばかり orz

 僕は、頭が良いとか悪いとかの個人差は、素直に考えることが出来るか出来ないかの差だと感じています。だって、悪人ほどずる賢いでしょう。悪人は馬鹿なのではなくて、悪知恵に長けている。インテリヤクザと言うくらい。

 僕がパーツリストを作ったのは、在庫不足で持ち帰れなかった参加者の確認用です。実装の参考図面から、既に取り付けてあるものと、持ち帰って手元にあるものを消していけば、足りないものが残る仕組み。

 既に取り付けてあるものがリストにないと騒ぐ人も、その間違いを指摘できなくて頓珍漢な推理をした人も、思い込みの激しさという点では同じなのです。

 アンプ修理はパーツ表の作成から始まる。一個一個、型番や耐圧や容量を確認しながら表を作り、取り外して測定して測定値を書き込み、新しいものに交換する時も測定してから取り付ける。アンプを一から作る時は、基板をプリントしてパーツを書き込むだけでいいので、とても楽ちんなのです。

 製作会では、パーツが揃って邪魔が入らなければ、一日で基板が完成する人が出ると分かりました。もう一日あれば配線までやって、終段のパワーMOS-FETも取り付けて調整できたと思います。難しく考えるから出来ない。難しいと思い込むから、間違ったり頓珍漢になる。頭の良し悪しではなく、難しいと思い込む盲目性が怖い。悪魔の誘惑に盲目的に従う人間になる可能性があるからです。

 素直な人は神を信じる。心が盲目の人は悪魔に従う。似ているけど方向は正反対。難しく考え、難しく教える人はサタンの申し子。アンプは安父と書いて御父につながるから、スピーカー作りよりも心の素直さが試されるのです。思い込みの激しさゆえの盲目性は、目の前の基板に取り付けられている、トランジスタにプリントされた型番すら見えなくする。目の前に神が立っていても見えないかもしれませんね。

    エフライム工房 平御幸
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