平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

ファ・ゴッド

2014-01-15 03:59:12 | スピーカー工作
 蔵王ホルンの改良型の設計が終わりました。板取りは、サブロク合板一枚と1/4です。不思議なことに、改良前とは使うベニヤ板は同じ規模です。改良前(左)と改良後(右)の2つを並べてみましたが、改良後のほうが複雑で少し大きいです。



 改良型のポイントは、斜めの仕切り板がなくなり、すべて直管で構成されていることです。出口近くの裏板には例外的に使っていますが、基本的に階段状の接ぎ方をしています。

 この構造は、長岡鉄男氏が直管の連続でバックロードホーンD-70を設計した頃に、奥行きを浅くするために、10センチユニットで高さ180センチを構想したのに始まります。20年位前と思っていましたが25年は昔ですね。スケッチは何枚も書いたのですが、実際に設計したことはなく、今回が初めて日の目を見ることになります。

 さて、改良型はバッフル交換が出来るように、板一枚だけ奥行きが深くなっています。それでも252mmと浅く、ミカエルの350mmよりミカエルミニの210mmに近くなっています。細くて縦に長い構造から、読者にファゴットのようだと感想をもらいましたが、オリジナルがバソンで改良型がファゴットという感じですね。

 バソン(バスーン)はフランスで発達したもので、ドイツ式のファゴットよりも音程が定まりません。『のだめカンタービレ』でも、フランスの楽団で、バソンとファゴットの演奏者が対立するシーンがありましたね。

 今回のバックロードホーンは折り返しが少なくて共鳴管として働く可能性があります。管長2270mmで計算してみると、音速340m÷管長2.27÷4=37.4Hzが最低音となります。これはD#とDの中間くらいですが、ホーン開口はパイプとしては働かないので、その場合はEかE♭になります。D ならニ長調で、E♭なら変ホ長調の管ということになります→音階と周波数の関係

 ニ長調は名曲が多く、モーツァルトの交響曲35番やセレナーデ第7番ポストホルン、バッハの管弦楽組曲第3番、ベートーヴェンとチャイコフスキーのバイオリン協奏曲など多彩ですが、中でもモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスは名曲中の名曲です。

 この設計のポイントは、音道の広がり方が小さいので、ユニット次第で25Hzという低い音まで再生できるところにあります。25Hzは無理でも30Hzくらいは出したい。それが長大なホーンの理由ですが、共鳴管として動作すれば先のように少し高い音程となります。

 改良型の名前ですが、ファゴットに似ているのでファ・ゴッドと神の名前にしました。Fのヘ長調なら鍵盤のファから始まりますからピッタリですが、リヒャルト・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」になっても困るし、F#の嬰ヘ短調だと暗くなるのでフォーレのパヴァーヌ。やはりニ長調がいいですね。

 なお、11日の中山新馬戦でマリアライトというマリアの名前の馬が勝ちました。マリアライトはマリアの貴石という意味です。翌日12日の京都新馬戦ではレッドルシファーというサタンの名前の馬が勝ち、僕の書いていることにシンクロしているので驚いています。まさに末日ですが、どちらもディープインパクト産駒。スクリーンヒーロー産駒のゴールドアクターも未勝利勝ちしていますから、ソチでは衝撃的な「金メダリスト」が見られるかもしれません。

    エフライム工房 平御幸
コメント (2)
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