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2014年7月4日 山形旅行 1日目(その1)

2014年07月07日 22時41分00秒 | 旅行

このところ非常に忙しく出て、だいぶ疲れもたまっていたのですが、平日に一日休むことができたので、温泉とおいしいものを食べに行ってきました。

 

目的地は山形県の米沢周辺。今回はゆっくりすることが目的なので、遅めの新幹線で出発、まずは福島に向かいます。

 

 

ちょうど併結相手の「つばさ」が新塗装のE3系でした。今更E2系に合わせた塗装にしてどうするんだ、という感じです。

しかし、この前面の塗り分け、「巨乳のタンクトップ」を連想してしまいます。

 

 

雨が時折強く降る中、約一時間半で福島着。お約束の分割作業を見て、昼食をとりにいったん改札を出ます。

 

 

雨も降っており、あてがあるわけでもないので、駅ビル内にある回転ずし屋に入りました。

 

ここが結構当たりで、値段は安くはありませんが、非常に良いネタがそろって、なかなかおいしかったです。

 

 

 

 

 福島から、奥羽本線の各駅停車で米沢に向かいます。

 

  奥羽本線の福島~米沢間は福米越えあるいは板谷峠と呼ばれる区間で、20km以上にわたって続く33‰の勾配、急カーブの連続、さらには冬季の豪雪等により、日本屈指の鉄道の難所として知られています。

その難所の象徴が4駅連続スイッチバックで、山形新幹線開通時に水ちっちバックは廃止されてしまいましたが、今でも遺構は残っており、最近では鉄道遺産として脚光を浴びてきているようです。

そのほかにも1949年に早々と電化されている(東北本線が福島まで電化されたのは1960年)のも、いかに難所であったかを物語っています。

 

 

また、この区間は「つばさ」以外の各駅停車の本数は非常に少なく、福島~米沢を運行する列車は一日六往復しかありません。その中で唯一、日中に運転される、福島発12時51分の列車で米沢に向かいます。この列車の前の米沢行は8時5分発、この後は16時4分発までありません。

 

 

そんな列車だからか、二両編成の座席の半分が埋まる程度と、思ったよりも高い乗車率で福島駅を出発します。

 

ところが、二つ目の庭坂駅でほとんどの乗客が降りてしまいました。庭坂までは区間運転の列車がありますが、それでも一日11往復、うまく使うのも大変だと思います。

 

 

登山客らしい人と、この列車に乗ることを目的とした人が一両に数人だけ、の状態となり、いよいよ急こう配区間に向かいます。

 

 

西に向かっていた線路は、北東に向きを変え、山裾を巻くように上りながら再び西に向かい山に分け入り、一つ目の元スイッチバック駅、赤岩に到着。

 

 

赤岩駅は周囲にほとんど人家なし、駅にたどり着くことすら大変というかなりの秘境駅として有名です。

なぜ、このようなところに駅ができたのでしょうか。

 

江戸時代には米沢~福島間には米沢街道が通っており、参勤交代にも使用される主要街道でした。奥羽本線は、この街道にかなり忠実に沿って敷設されており、各宿場に駅が設置された形となっています。

赤岩駅も李平という宿場町のすぐそばに作られたのです。

 

しかし、明治に入り萬世大路(現在の国道13号)が開通すると、もともと難路だった米沢街道は街道としての役目を終えることになります。

このうち、山形県側はいまでも板谷まで道として残っていますが、板谷~庭坂間は道自体がいつの間にか廃道同然となり、李平の集落もいつか廃村となってしまったということです。

鉄道や道路が旧街道筋から離れて建設されたために取り残された場所は結構あり、そのおかげで現在でも古い町並みが残っていることもありますが、街道ごと宿場町が消滅したという例はあまりないのではないでしょうか。

 

そのほかにも周辺にいくつか集落があったようですが、ほとんどが無人になってしまい、現在の状況になっているとのことです。ただ、まだ少しだけ住んでいる人もいるため、駅は残っているようです。

 

 

赤岩を出ると、ずーっと上り坂で、二両編成の列車は苦しそうに登っていきます。

少し民家が現れ、スノーシェルターに覆われた板谷駅着。

板谷駅は、栗子国際スキー場や、秘湯五色温泉の最寄駅ですが、スキーシーズンではなく、平日ということで乗降客ゼロでした。

 

 

さらに急こう配を登り、やはりスノーシェルターに覆われた峠駅着。

峠駅はその名の通り奥羽本線で最も標高の高い駅で、この駅を越えると下り坂になります。

 

峠駅といえば「峠の力餅」。売り子さんがいないこともあるとのことで購入できるか心配でしたが、なんとこの時間は二人体制で、無事購入することができました。

 

 

10個入り1000円です。餅は薄く柔らかく手で持つと破けてしまいそうです。中の餡はしっかりしており、甘すぎずいい感じです。

時間がたっても焼けば柔らかくなり、おいしく食べることができました。

 

峠駅からは乗車する人が数人おり、最後の元スイッチバック駅である大沢駅に到着。

ここも乗降客なし。

 

 

 

山岳区間を抜け、少し平地が現れると関根駅着。

峠駅で乗った女性が、峠の力餅を数個持って降りていきました。

 

 

関根の先は難所ではなく、線路も単線となって米沢駅着。

乗り継ぎの各駅停車は山形名物のステッカーが貼られていましたが、米沢駅で下車し、宿の送迎車を待って宿に向かいます。

 

 

 

 

 送迎車が来るまで少し時間があったので、駅の観光案内所をのぞいてみましたが、ちょうど山形デスティネーションキャンペーン中ということもあり、いろいろなスタンプラリーが開催されていました。

車で来ていれば結構集められるのですが。経験的に、県外在住者がスタンプを集めて応募すると地元の特産品が当たることが多いのです。

 

 

                             <その2に続く>

 

コメント (2)
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