九州旅行二日目は、まず別府から南に向かいます。
最初の目的地は、臼杵石仏(国宝)です。
駐車場に車を停めると、脇の民家から九州猫が登場。
こちらに気づきました。
かなり警戒しています。
かなり警戒心の強い猫で、これ以上は近づけませんでした。
臼杵石仏は、市街地から外れた山里にあります。
小さな谷を囲むように、四ヶ所の石仏群があります。
ホキ石仏第二群の九品の弥陀像。
同じく阿弥陀三尊像。
ホキ石仏第一群の地蔵十王像。
山王山石仏の如来座像。
古園石仏の大日如来像。
誰がどのような目的で造営したのかはわかっていないとのことですが、これだけの精密な石石像を大量に造ったのにはそれなりの理由があったのでしょう。
ここからは本日の宿泊地、黒川温泉を目指し、内陸方面へ移動します。
途中、長湯温泉に立ち寄りました。
ここの温泉は、入浴に適した温度でありながら高濃度の炭酸を含有している全国的にも珍しい温泉とのことで、日本一と名乗っているとのことです。
確かに炭酸の水への溶解度は低温のほうが大きいので、高温だと炭酸は抜けてしまうし、加温、循環は論外でしょう。
この辺はしいたけの産地のようで、道の駅では干ししいたけがたくさん売っていました。
道の駅から川に向かって下っていくと、長湯温泉の温泉街があります。静かで、良い雰囲気です。
川沿いにある天満神社。
その境内にこんなパネルがありました。
実は、日本一の炭酸泉を名乗るきっかけとなったのは花王の調査結果だそうで、「バブ」と「きき湯」の両方の入浴剤がここの温泉を参考に開発されたことになります。
長湯温泉での立ち寄り湯は、「大丸旅館」にしました。外観も荘ですが、内装も素敵な宿です。
ここの温泉はややぬるめで、少し茶色がかった緑色の濁り湯です。味は少し金属臭のある苦味のある塩味で、湯口のお湯を飲むと炭酸泉独特の酸味があります。ただし、皮膚に泡がつくことはありません。
泉質としては、山形県の肘折温泉のカルデラ温泉館に似ていると思います。そういえば、あちらも飲泉用の炭酸泉がありました。
とにかく、温泉の専門家も絶賛する温泉はさすがです。
さて、ここから黒川温泉に向かうには、標高の高い久住高原を超えなければなりません。昨日までの降雪の影響が気になるところです。
案の定、標高が高くなるにつれ積雪が多くなって来ました。。
途中、久住ワイナリーに立ち寄りましたが、この時点では積雪は多くないものの、かなり風が強くなってきました。
ここはレストランもあるので食事をしようかと思っていたのですが、この先の状況を考えると気温の高いうちに峠を越えておきたいので、ワインを購入して先を急ぐことにします。
結局、この先、さらに標高が高くなると完全に雪景色、風も強く樹氷が見られる状況となりました。路面ももう少し気温が下がると凍結してしまったかもしれません。
とにかく無事に通過して黒川温泉に向かいます。
<その2に続く>