私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

永澤寺 関西花の寺二十五か所霊場 第十一番札所

2014年07月04日 | 神社仏閣・仏像
                         青原山 永澤寺 (ようたくじ)
                     曹洞宗の禅寺 大本山總持寺(横浜市鶴見区)の直末寺
                     本尊は釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来の釈迦三尊

          永澤寺は、後円融天皇が室町幕府官僚の細川頼之に命じ、七堂伽藍を建立させ、応安3年(1370年)に
          通幻寂霊禅師を開祖に迎え、*勅願所とされ、さらに*青原山の勅願を受け、日本最初の*僧録となった。

               *勅願所(勅願寺) 天皇の命令によってたてられた寺のこと
               *青原山     中国の青原山は古来よりの仏教道場であり、ここから輩出された禅師によって
                         曹洞宗が確立された。
               *僧録      禅宗の僧職のことで 禅寺寺院、禅僧の管理、統轄する最高管理職を言う

          勅願所とあって、門構えにも重厚さが感じられる。
          門は外側に三つあり、向かって玉兎門、勅使門、金鶏門と並んでいる。
          写真では、向こうに勅使門、手前に金鶏門が見えている。
          この勅使門の屋根は茅葺屋根で、全国では二か所しか見られないとのことである。

          *向いにある花菖蒲園は、永澤寺さんと地元の方々が協力して守り育てているそうです。
           この時期に限らず、四季折々の花が美しく「関西花の寺二十五か所霊場」の札所にもなっています。

                        
 




    金鶏門から仁王門へ
      写真は仁王門前の池で咲く睡蓮の花。
      4月には桜、椿、水仙。5月はミヤマオダマキ、鈴蘭、ムスカリ。6月は睡蓮、セッコク。
      7月は紫陽花、菩提樹、沙羅。9月は萩、彼岸花など季節の花々が境内を彩るとのこと。
      境内の植物はきれいに手入れがなされ、植物への愛情が感じられ優しい雰囲気である。




    仁王門から本堂へ
      勅使門から直線上に仁王門、本堂と並んでいる。
      勅使門側には一対の仁王像、そして本堂側には一対の仁王様の内心仏像。
      この一つの仁王門の裏表に四体の像がある「永澤寺様式」は珍しく必見です。
      内心仏様はとても美しく、この世のものとは思えないお姿でした。

    



    金鶏門から回廊へ
      金鶏門を入るとまっすぐに伸びる回廊が見える。
      ここも無駄のない整った空間で、すっきり爽やかな気分になります。




    本堂
      背の高い木々に囲まれ静かな佇まいである。
      これまで生かされた感謝と将来への思いをお伝えし、しっかりとお参りさせて頂きました。

      本堂の横にある妙高閣には、彩色鮮やかな大観世音菩薩像が祀られている。
      開山の通幻禅師の600回遠忌を記念して、禅師の母君のお姿を観音様に代えて捧げたそうである。
      禅師は母君の命と引き換えに出生されたので、母君のお顔を知らずに育ったのである。
      ご信者様方の温かい禅師へのお心が伝わるお話でありました。
      私の心も温かいもので満たされました。 合掌

            *次回は7月9日(水)にお会いしましょう。
             雨が続くと少しひんやりしますね。体調を崩されませんようお大事に!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三田永沢寺 花菖蒲と手打ちそば | トップ | 北陸路を特急で突っ走る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

神社仏閣・仏像」カテゴリの最新記事