goo blog サービス終了のお知らせ 

私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

*ラオスの絹織物*今では使えない染料・タイ黒檀染、ラオス黒檀染の伝統的肩掛け

2021年09月04日 | 美術工芸

このラオスで織られる肩掛け(パービアン)は
寺参りや人様の家を訪問する時に肩にかけるものです。

染めに使った染料は
タイ黒檀とラオス黒檀の二種類
完全に熟した実を
ボイルして染めます。

茶色がタイ黒檀染、焦げ茶はラオス黒檀染
但し、タイ黒檀は現在ではワシントン条約で
刈り取りは禁止されています。





織りは浮織りと縫取り織りを併用で
約30年前の手仕事です。
現在ではほとんど見られなくなったとのこと。



~ 連続した龍の文様 ~

日本では見られない模様でエキゾチックです。



~ 片側を折り返して吊ってみました ~

長さ220㎝、幅42㎝
儀式用の装飾布としても使われるようです。






全体にシックな雰囲気ですから
和装の時のショールとして使えそうです。
他にも使い方いろいろ
考えながら使っていきたいと思います。

2016,6,22
姫路市書写工芸美術館
ユーラシア、女の手仕事展にて
アートダイジェスト 堀田氏に解説して頂きました。