~ 2階 六畳書斎 ~
この日、南向きのこの部屋にはやわらかな秋の陽が差し込んでいました。
後年には寒い北向きの洋間書斎から、こちらの書斎に移動して執筆しており、
志賀直哉唯一の長編小説・暗夜行路はこの部屋で完成しました。
~ 2階 八畳客間 ~
東側と北側に窓があり、明るく落ち着いた部屋です。
時にはお客人の宿として、またある時には友人たちとの
語らいの場だったのでしょうね。
~ 中庭 ~
しっとりと美しい庭で、茶室のための腰掛待合も備えています。
~ 六畳 茶室 ~
この茶室は、建築当初の用途は、友人たちが訪ねて来た時に
気兼ねなく寝転んだり、将棋をさしたりくつろぐための部屋になる予定でした。
ところが、建築に携わった大工が裏千家関係の数寄屋大工であり、
建物の何カ所かに茶室を造りたいとの希望を持っていたために
直哉が自分の希望を述べると、大工は喜んで
たちまち本式の茶室を造ってしまったのだそうです。
結局、当初に直哉の希望した用途にはならなかった部屋ですが、
夫人と三人の娘さんたちが、興福寺のお坊さんを師匠に
この茶室でお茶の稽古をするようになったとのことでした。
その大工さんはよほど茶室が造りたかったんですね。
直哉の言葉を都合よく解釈して、自分の思いを遂げてしまうところなど
傑作ですし、それを許した直哉の懐の深さも感じられる愉快な逸話です。
~六畳 夫人の居室 ~
南向きで広縁のある明るい部屋です。
家族思いの直哉の優しさが感じられますね。
~ 中庭 ~
茶室につながる庭です。
この中庭だけでも六畳間が五部屋分はありそうな大きさです。
~ 直哉の居室から見る中庭 ~
向かいは茶室、その上は2階客室です。
~ 子供の寝室から見た庭 ~
窓枠で切り取った庭の景色が、まるで額縁に入れた絵のようです。
ゆるやかアプローチが優しい風情ですね。
このアプローチの先は池のある庭に続いています。
お昼時だからでしょうか、見学者が少なく
どの部屋も貸し切り状態でゆっくりと見ることができました。
ここで志賀直哉旧居はおしまいにして外に出ます。
~ 志賀直哉旧居前の道 ~
さていよいよ第三の目的、正倉院展会場の国立博物館に向かいます。
この旧居前の道を抜けると10分ほどで奈良公園に着きます。
~ 道路を歩く鹿 ~
奈良公園の近くに来ると、鹿が普通に道路を歩いています。
さすがに車が来ると避けますが、人がいても平気で近くを歩いて行きます。
~ 池で涼む親鹿と仔鹿 ~
この日は鹿にとっては暑かったのでしょうか、
公園内の池に鹿が入って涼んでいるようでした。
仔鹿が私たちに興味津々なのを心配してか、
「そっちへ行っちゃあダメよ!早くこちらにおいで!」
とでも言っているように呼んでいました。
~ 売店前を動かない鹿 ~
博物館の横には甘味処や土産物店などの店が連なっています。
その前から動かずに、観光客らに撫でてもらったり、
一緒に写真に納まったりしているおとなしい鹿がいました。
まるで剥製のように見えますね。
こうして人の近くにいると、鹿煎餅がたくさん貰えるのでしょうね。
モデル料を払っても良いくらいじっとしてくれています。
主人はこの鹿ちゃんと記念撮影をしました。
~ 奈良国立博物館 ~
ようやくやって来ました。
もう午後2時近くでしたので、長い行列もなく団体さんもいなくて、
スムーズに館内に入ることが出来ました。
午前中はおそらく長蛇の列なのでしょうね。
時間に余裕のある方は、午後からの観覧をお勧めします。
次回は正倉院展観覧の様子をお届けします。
※ 参考 パンフレット、室内の説明書き
この日、南向きのこの部屋にはやわらかな秋の陽が差し込んでいました。
後年には寒い北向きの洋間書斎から、こちらの書斎に移動して執筆しており、
志賀直哉唯一の長編小説・暗夜行路はこの部屋で完成しました。
~ 2階 八畳客間 ~
東側と北側に窓があり、明るく落ち着いた部屋です。
時にはお客人の宿として、またある時には友人たちとの
語らいの場だったのでしょうね。
~ 中庭 ~
しっとりと美しい庭で、茶室のための腰掛待合も備えています。
~ 六畳 茶室 ~
この茶室は、建築当初の用途は、友人たちが訪ねて来た時に
気兼ねなく寝転んだり、将棋をさしたりくつろぐための部屋になる予定でした。
ところが、建築に携わった大工が裏千家関係の数寄屋大工であり、
建物の何カ所かに茶室を造りたいとの希望を持っていたために
直哉が自分の希望を述べると、大工は喜んで
たちまち本式の茶室を造ってしまったのだそうです。
結局、当初に直哉の希望した用途にはならなかった部屋ですが、
夫人と三人の娘さんたちが、興福寺のお坊さんを師匠に
この茶室でお茶の稽古をするようになったとのことでした。
その大工さんはよほど茶室が造りたかったんですね。
直哉の言葉を都合よく解釈して、自分の思いを遂げてしまうところなど
傑作ですし、それを許した直哉の懐の深さも感じられる愉快な逸話です。
~六畳 夫人の居室 ~
南向きで広縁のある明るい部屋です。
家族思いの直哉の優しさが感じられますね。
~ 中庭 ~
茶室につながる庭です。
この中庭だけでも六畳間が五部屋分はありそうな大きさです。
~ 直哉の居室から見る中庭 ~
向かいは茶室、その上は2階客室です。
~ 子供の寝室から見た庭 ~
窓枠で切り取った庭の景色が、まるで額縁に入れた絵のようです。
ゆるやかアプローチが優しい風情ですね。
このアプローチの先は池のある庭に続いています。
お昼時だからでしょうか、見学者が少なく
どの部屋も貸し切り状態でゆっくりと見ることができました。
ここで志賀直哉旧居はおしまいにして外に出ます。
~ 志賀直哉旧居前の道 ~
さていよいよ第三の目的、正倉院展会場の国立博物館に向かいます。
この旧居前の道を抜けると10分ほどで奈良公園に着きます。
~ 道路を歩く鹿 ~
奈良公園の近くに来ると、鹿が普通に道路を歩いています。
さすがに車が来ると避けますが、人がいても平気で近くを歩いて行きます。
~ 池で涼む親鹿と仔鹿 ~
この日は鹿にとっては暑かったのでしょうか、
公園内の池に鹿が入って涼んでいるようでした。
仔鹿が私たちに興味津々なのを心配してか、
「そっちへ行っちゃあダメよ!早くこちらにおいで!」
とでも言っているように呼んでいました。
~ 売店前を動かない鹿 ~
博物館の横には甘味処や土産物店などの店が連なっています。
その前から動かずに、観光客らに撫でてもらったり、
一緒に写真に納まったりしているおとなしい鹿がいました。
まるで剥製のように見えますね。
こうして人の近くにいると、鹿煎餅がたくさん貰えるのでしょうね。
モデル料を払っても良いくらいじっとしてくれています。
主人はこの鹿ちゃんと記念撮影をしました。
~ 奈良国立博物館 ~
ようやくやって来ました。
もう午後2時近くでしたので、長い行列もなく団体さんもいなくて、
スムーズに館内に入ることが出来ました。
午前中はおそらく長蛇の列なのでしょうね。
時間に余裕のある方は、午後からの観覧をお勧めします。
次回は正倉院展観覧の様子をお届けします。
※ 参考 パンフレット、室内の説明書き