~ 私の孤独 ~
私の孤独と一緒に
しばしばよく眠ったものだから
私は私の孤独をほとんど友達みたいに
甘美な習慣みたいにしてしまった
彼女は影のように忠実に
私から一歩も離れようとしない
あちこち世界のすみずみまで
私につきまとった
いや私はひとりぼっちじゃない
私の孤独と一緒だから
~ * ~ * ~ * ~
ジョルジュ・ムスタキ (1934年~2013年)
亡命中のギリシャ系ユダヤ人の両親の元でエジプトに生れ、
17歳でフランス、パリに渡りシンガーソングライターとして生きた。
彼は生れながらの放浪者であり、どこに行っても異邦人だった。
自身でも「僕は変な外人、ギリシャ風の牧人で、さすらいのユダヤ人、、」と歌っている。
~ * ~ * ~ * ~
私がジョルジュ・ムスタキを知ったのは二十歳過ぎの頃、
一人暮らしの中で、ある時は孤独を楽しみ、ある時には孤独に苛まれた。
そんな時にラジオから流れてきたのが「私の孤独」だった。
その静かにつぶやくような歌声は私の存在の全てを包み込み、
孤独な魂をやさしくほぐしてくれたのだった。
その感情はすっかり忘れていたが、今日はそれをふっと思い出したのである。
※写真はポリドールレコードLPジャケットより
私の孤独と一緒に
しばしばよく眠ったものだから
私は私の孤独をほとんど友達みたいに
甘美な習慣みたいにしてしまった
彼女は影のように忠実に
私から一歩も離れようとしない
あちこち世界のすみずみまで
私につきまとった
いや私はひとりぼっちじゃない
私の孤独と一緒だから
~ * ~ * ~ * ~
ジョルジュ・ムスタキ (1934年~2013年)
亡命中のギリシャ系ユダヤ人の両親の元でエジプトに生れ、
17歳でフランス、パリに渡りシンガーソングライターとして生きた。
彼は生れながらの放浪者であり、どこに行っても異邦人だった。
自身でも「僕は変な外人、ギリシャ風の牧人で、さすらいのユダヤ人、、」と歌っている。
~ * ~ * ~ * ~
私がジョルジュ・ムスタキを知ったのは二十歳過ぎの頃、
一人暮らしの中で、ある時は孤独を楽しみ、ある時には孤独に苛まれた。
そんな時にラジオから流れてきたのが「私の孤独」だった。
その静かにつぶやくような歌声は私の存在の全てを包み込み、
孤独な魂をやさしくほぐしてくれたのだった。
その感情はすっかり忘れていたが、今日はそれをふっと思い出したのである。
※写真はポリドールレコードLPジャケットより