コタツ評論

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フィリップ・K・ディック賞

2011-04-24 23:34:00 | ブックオフ本


以前に、当ブログでも『虐殺器官』を紹介したが、伊藤計劃の遺作『ハーモニー』がフィリップ・K・ディック賞を受賞したそうだ。

伊藤計劃『ハーモニー』が海外のSF賞を受賞
http://www.webdoku.jp/newshz/ohmori/2011/04/23/150408.html

どういうSF賞なのか知らないが、若い頃熱中したフィリップ・K・ディックの名を冠した賞とは嬉しい。そういえば、黄昏や霧靄のような行間の空気感は似ている気もする。もういないけれど、伊藤計劃さん、おめでとう。

といいながら、『ハーモニー』は未読。『虐殺器官』がよかったので、それより落ちそうでがっかりしたくなく、傑作や佳作のみを記憶しようとする物故作家に早々と分類してしまっていた。今度、読んでみよう。
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ハッパかけたげる~♪

2011-04-23 01:57:00 | 音楽
いまいち声が出てないが、下の「十戒」を。
明菜の場合、衣装と振り付けがよく見えないとな。

LIVEが最高とか、音源がとか、いまだに恥ずかしげもなく、聞かれもしないのに、あたかも自明かのごとく宣い、TV視聴という巨大なジャンルを蔑視する人がいるが、そんな人はたぶん、この「中森明菜」を観ても、何の興趣も覚えないのだろうな。80年代、TV視聴という巨大な奇怪と謎に勇敢に立ち向かい、身を削るように肥満して死んだナンシー関という偉大なジャーナリスト兼クリティークがいたことなど、「猫に小判」なのだろう。ケンシロウなら、「お前はすでに死んでいる」と宣告しただろう。

http://www.youtube.com/watch?v=sp50TeiYjYk&feature=fvwrel

ついに、花粉症になりました。
大きなマスクをして、ゴルフ帽子をかぶり、膝丈まである薄地のスプリングコートをなびかせて、知人の事務所を訪ねたら、居合わせたマイマイカムリから、「そりゃ、帝銀事件ファッションか?」と笑われました。「そんな、しばらく考えないとわからないようなジョークを言うな」とたしなめました。終日マスクをして、街中を歩いてみると、サングラスをしたのと同様な覆面効果がちょっと痛快でした。自分の口臭は不快でしたが。
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ただちに健康に影響はないが、確実に財布に影響はある

2011-04-23 00:58:00 | 3・11大震災
「ただちに健康に影響はない」「いや健康に重大な影響がある」、いずれも説得力のある議論を見かける。それぞれ、なるほどと思う。さらに、「ただちに財布に影響はない」「いや財布に重大な影響がある」という議論を読みたい。とくに、「ただちに財布に影響はない」がほとんど見かけないのはなぜか。原発が費用対効果に見合う電力事業であるという試算があったはずだし、原発を続けるならこれまでと違った修正版が必要となろう。誰かご存じなら教えて下さい。

健康は大事だが、財布も大事。財布が不如意になると、健康も大事(おおごと)になる。
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自粛しませう

2011-04-23 00:44:00 | 3・11大震災
私は観てないんですが、聞いた話によると、東電社長「引き回しの刑」だったそうで、「気の毒だったわよ」という感想でした。首相も歓迎にはほど遠い迎えられ様だったそうです。抗議された人も抗議する人々も、それでも最後はお辞儀し合うところが、たぶん海外メディアにとっては妙ちきりんに見えたでしょうね。

「社長もここに住んでみろ」謝罪に避難者怒声
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110422-567-OYT1T00938.html

「もう帰るんですか」避難所訪問の首相に憤慨
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110421-OYT1T00896.htm

被災者の皆さんとしては無理もないところですが、こういう見出しの「憤慨記事」は有害無益な「風評被害」を生み出すばかりです。見出しを読めばおそそ見当がつくはずですから、読むのは自粛しましょう。

いうまでもなく、清水東電社長や菅首相に、重大な責任があることは間違いありませんが、責任のすべてがあるわけではない。責任の多くがあるのでもない。

資源エネルギー庁や経済産業省、原子力安全・保安院、原子力委員会、電事連、原子力に提灯を持ってきた学者や文化人、マスメディア、そして利権を貪ってきた国や県や市町村議員、首長たち、その他、それらすべての人や組織がそれぞれ責任を分担すべきです。責任は計量できませんが。

しかし、いちいち挙げるわけにもいかないので、「清水バカ社長や菅アホ首相のせいだ」とはしょって言うわけです。少なくとも3.11以前は、誰も彼らを「アホバカ」呼ばわりをしていなかったのに(菅首相を除けばですが)。

先の敗戦前後の世論やマスコミも、たぶんこれとよく似ていたのだろうな、と思います。予想もしない新しい未来を眼前にするだけでなく、経験もしなかった過去が蘇って現れるのですから、「長生きは三文の徳」とはよくいったものです。

この不景気の上に、電気料金値上げだの、増税だの、先行き暗い庶民感情としては、「清水バカ社長や菅アホ首相のせいだ」といいたいのは無理もないところですが、私見では、こういう責任論は、完全に間違っています。

清水東電社長や菅首相、資源エネルギー庁や経済産業省、原子力安全・保安院、原子力委員会、電事連、原子力に提灯を持ってきた学者や文化人、マスメディア、そして利権を貪ってきた国や県や市町村議員や首長たち、その他以上に、重大な責任を負うべき者が他にいます。

「清水バカ社長や菅アホ首相のせいだ」が「風評被害」となるのは、その最大の責任者を隠蔽して免責するからです。

現在、おじさんやおばさんと呼ばれる、ある世代の人々はたいてい、その少年少女時代に、とくに父親に、「なぜ、戦争を止められなかったの?」という愚問を一度は口にしたはずです。しなくとも、心中で問いかけたはずです。

私たちも、子や孫から、「なぜ、原子力を止められなかったの?」と問われる日が来るかもしれません。やはり、「しかたがなかったんだ。1億2千万人を食わしていくためには、エネルギーが必要だったんだ」と口を濁すのでしょうか。

やはり、「日本だけが原子力をやっていたんじゃない。欧米諸国はどこもやっていたんだ。日本だけが後れをとれば、米露や中国に負けるのは明らかだったんだ」というのでしょうか。

「どうして、誰も反対しなかったの?」と訊かれて、「そりゃ、一部反原発の学者や市民団体はあったらしいが、俺たちはほとんど知らなかったからな」というのでしょうか。あるいは、騙されていたというのでしょうか。

今度は、「天皇制」や「一部の軍国主義者」のせいにするわけにもいきません。「悪いのは一部原子力推進者たちであり、日本人民は被害者」とは誰も言ってくれません。

でも、「子どものくせに、生意気言うな! 誰に食わしてもらっていると思っているんだ!」と話を打ち切るわけにもいきません。見上げる子どもの細い首には、ネックレスのように甲状腺を手術した跡が連なっているからです。


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お詫びと削除

2011-04-18 22:38:00 | 3・11大震災
下の「疎開と疎外」記事のうち、以下については、やはり真偽不明な「噂」にとどまるため、お詫びして当該部分を削除します。

下記は真偽不明だが、かねてシンガポール在住の知人から「噂」として聴いていた。
-URL-


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