焼き場に立つ少年
(1945年長崎)
東大は逃げ足が早いね。今夜(11日)の報道ステーションには、東工大と長崎大の先生が出ていた。長崎大の先生は、広島長崎チェルノブイリの被曝医療の専門家だそうだ。以前にも書いたが、この人も、「チェルノブイリではじめて、子どもの甲状腺に放射性ヨウ素が溜まるということを知りました」といっていた。
相変わらず、わからない。どうして、広島長崎ではわからなかったのか。当時はそういう研究データがなかった? かもしれない。あるいは、そもそも甲状腺の放射性ヨウ素という研究手法がなかった。放射性ヨウ素は半減期が短いから消えてしまうからか? そうなら、半分は納得できる。もう半分が納得できないのは、チェルノブイリから広島長崎に遡ってどうして研究しなかったか、と思うから。
もうひとつは、そんな研究はしなかった。広島市周辺地域や県外の被曝や、農作物や魚貝類など食物由来の影響については。そんなことをすれば、原発推進の足枷になるから。
俺のこの疑惑は、周辺リサーチに基づく。広島に縁があるのだが、異常にガンが多い。どのくらい多いかといえば、国立ガンセンターがガン病棟だとか、ガン告知をすべきかどうかとか、手記やドラマになって大騒ぎの頃、数十年前、広島じゃ町の病院でガン手術していた。ガン患者だらけだから、ガン告知もへったくれもない。「ガンじゃあ」「ほうか」ってなもの。
いま、70歳過ぎの尾道市の人。中学の頃、何人もの級友がガンで死んだ。みんな甲状腺が腫れたという。広島で被曝などしていなかったのに。そういう話をずっと以前から聞いていた。
「ただちに健康に影響はない」ってのは、「即死はしない」ということなのか? すぐに死ぬわけじゃないから、安全・安心だというのか。じゃ、国会と官庁を福島に移せ。30km圏外でいいから。
いま、福島第1原発付近の賃貸住宅には、借り手が殺到しているそうだ。高賃金の原発仕事にありつくためらしい。貧乏人はいつだって命がけだ。菅さんよ、あんたにとって、「命をかけて」と言うのは、ただの最大級の比喩らしいが。
(敬称はつけたぜ)
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