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素朴であることの間違い

2005-08-06 12:15:33 | ノンジャンル
言論の自由とは、言論の自由という制度である。
何ものにも縛られず自由にものをいう権利であるが、この場合の「何もの」とは実はあらゆるものではなく、明確に特定される。したがって、上司が部下に「君は黙ってなさい」と意見を封じたり、組合集会で数を頼んで1人を吊し上げて一切の抗弁を聞かなかったり、多数の前で話していて大声の野次をかぶせられたときなど、いずれもやられた方は言論の自由を主張できない。言論の自由とは関係ないから。また、その上司や吊し上げた者や野次を飛ばした人が、一般論や自らの問題として、言論の自由を語ったり主張しても何ら矛盾はない。また、彼らが、「相手の意見をよく聞いて話し合って問題を解決していこうよ」と言い出しても、「あれっ?」と思う方が間違い。
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