Youtube のおすすめ動画を見ていたら、なぜか、アニメ、『8マン』(エイトマン)の動画があがっていました。
エイトマン 第01話
昔のアニメを検索した覚えもないのに、不思議でしたが、懐かしくて、つい見てしまったら、これが今見ても非常に面白い。
『8マン』(エイトマン)は、平井和正と桑田次郎によるSF漫画とこれを基にしたアニメ。
漫画は「週刊少年マガジン」に1963年から1965年まで連載され、リアルタイムで夢中になって読んだ漫画です。
ついでに、8マンを特集したBSマンガ夜話まで、見てしまって、どんなに8マンが当時の漫画として傑出していたのか、再認識しました。
BSマンガ夜話 「8マン」 平井和正/桑田二郎 (2003年)
そこで、どうしても原作をもう一回読みたくなって、さっそく古本を買ってしまいました。
単行本は、数種出版されていますが、これは、1990年「リム出版」版(リム出版の倒産により、現在絶版)
本の見返しに、原作者平井和正さんの怒りに満ちた「まえがき」が載せられている(いままでの単行本は「作者の意向を無視した」ものだといっている)のが特徴的です。
連載中に桑田次郎さんが拳銃不法所持で逮捕され、連載が急遽打ち切りとなったのが、こども心にもショックでいまでもはっきりとその時のことを覚えています。最終回は、桑田さんのアシスタントの方が代筆したため、画が全然違っていて、物語も唐突に終わっていたのが、本当に残念で悲しかったのです。
「リム出版」版では、桑田さんがその回を新たに書き下ろしています。
BSマンガ夜話でも語られていますが、8マンが当時の漫画として、どこが傑出していたかというと、
1.とにかく桑田次郎さんの画がシャープ(天才的)でかっこいい。
アメコミの影響をうけた、カット割りやしぐさなど、画のうまさと相まって、いままでに全くなかった新しい漫画に衝撃を受けてのめりこみました。
このとき8マンの画を真似していっぱい画を書いたことが、いまでも油絵を描くときの基礎になっています(目の造形や鼻の形など)。
2.平井和正さんの原作がこども漫画ぽくなくて、SF小説を読むようで面白い 。
こどもの主人公が普通だった当時の漫画界にクールな大人の主人公が登場し、人生の悲哀を抱えながら難事件を解決するという、「ウルフガイ・シリーズ」につながるハードボイルドのにおいがします。
そういえば、8マンのソノシート(克美しげる さんが歌うアニメの主題歌とまんがと合体したドラマのセット)を持っていたのですが、あれどうしちゃったのかな?もしかしたら家の中をひっくり返せば出てくるかもしれません。
主題歌の歌詞「行こう無限の地平線~」を、当時の友達が「地底辺~」と歌っていて、「それ違うんだけどなぁ」と思いつつも、指摘できない優しい性格の子どもだった自分が懐かしい!!
あと、テレビアニメが丸美屋の提供だった関係で、「のりたま」にエイトマンシールがついていて、思いっきり集めていました。
2015年に期間限定で復刻されていたんですね。買えばよかったなぁ...。
なんだか、すっかりこどものころに戻ってしまいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます