さて、東京の家に戻ってくると、田舎の家では触ることのできない「YAMAHA V50 FM synthesizer」をいじるのがすこぶる楽しい。
しかし、いじってみると、パッチをイニシャライズして、FM音源を一からエディットして音色を作るのは極めて困難なのが分かる。
とにかく、目標とする音色がどのアルゴリズムなのか、どのパラメーターをどれだけいじるのか等を構造や数値から判断するのは経験無くして絶対に無理なのです。
だから、当時のヒット曲は、YAMAHA DX7 のファクトリーパッチの音をそのまま使ってレコーディングしていた訳です。
Yamaha DX7 - Shining Moments 80's (Pt. 1)
そこで、なんとか V50用の音色パッチが手に入れられないかということで、インターネットを彷徨するわけです。
ところが、YAMAHA V50 は、販売数が少ないのか カスタムパッチを上げているサイトがまったく見つかりません。これに対して、同じ4オペレーションのシンセ「TX81Z」のパッチは、多く上がっているし、「CTX81Z」のパッチエディターの中にファクトリーパッチが組み込まれてたことから、偶然にもバリエーションパッチを苦労なく入手することができました。
更に検索すると、同じ4オペの YAMAHA DX11 (V2) に特有の問題を知ることになりました。
DX11 は、TX81Zの後継機として 1988 年に発売され 、ラック バージョンである TX81Z のすべての新機能といくつかの追加機能をフル キーボード形式に取り入れたもの。日本では 「V2」という名称で発売されていましたが、ヨーロッパでは、ナチスのロケットを連想されるとして「DX11」とよばれていたようです。
ところが、DX11 は、バッテリーが消耗すると、パフォーマンス RAM メモリのデータが消滅してしまい、Factory Reset をおこなっても、内蔵ROMからデータを復帰させる機構がないとのことで、世界中の皆さんが困っているようでした。
そこで、これを無くした人に復帰させるべく シングルファクトリーパッチとパフォーマンスファクトリーパッチの SYSメッセージが保存されているサイトが極少ですが存在することが分かりました。
そこで、この SYS データを「参考」に、V50 の インターナルパッチに、「TX81Z」と「DX11」のファクトリーパッチデータを構築しようという作業を延々と続けてきて、とうとう昨日完成したと言う訳です。
特にパフォーマンスパッチは、どの音色を使って作っているかマニュアルには断片的にしか記載がないため、YouTube にあがっているデモンストレーション動画を参考に音色を決めていくという時間のかかる作業でした。
Yamaha DX-11 Performances. All the 32 Performances that the DX-11 shipped with.
これで、V50 に、シングルパッチ 200音色 パフォーマンスパッチ 132音色 (既存だと100+100)を確保できました(だからなんだと言われればその通りですが)。あと、パフォーマンスが68スロット開いていますので、気に入ったパフォーマンスを作って行けばいいのではないかと思います。