東京都美術館 ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。
ブリューゲルと言えば、この絵(『雪中の狩人』)が思い浮かぶのですが、
実はこの絵、ほぼ14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた小氷期の記録として取り上げられる絵なんですね。原因は、太陽活動の低下(黒点の縮小)と火山活動の活発化と言われています。
今まで凍ったことのなかった川が凍り、山は氷河におおわれています。このころ日本でも(関ヶ原の戦いのころ)、何度も飢饉に襲われ、政情不安な状況だったそうです(幕藩体制の崩壊)。
ということで、あの有名なバベルの塔もブリューゲルの作だったのですね。
この日、なんと、カメラもスマホも持っていたのですが、カメラにはメモリカードが入っておらず、スマホはバッテリー切れで、まったく、状況が記録できませんでした。
で、以下はWEB情報からの転載です。
(© 1926-2017 TOKYO METROPOLITAN ART MUSEUM. All Rights Reserved.)
この絵、じっくりと眺めたことなかったのですが、すごい精密画です。
サムネイルを貼っておくので、大きなサイズで見てみてください。
描かれている作業に従事する人の数は1400人にも及ぶ緻密さ。材料を引き上げるときに割れたレンガ屑で赤く染まった壁や漆喰が飛び散って白く染まった壁など、リアルに描かれています。
作業員たちが休む飯場、煉瓦を焼く釜など、建設現場の細部は「実際の塔の建設に何が必要か」とブリューゲルが想像力をめぐらせて描き込んだものだそうです。
ただ、絵の本物は結構小さな絵(60 cm × 74.5 cm)なので、まったく細部は確認できませんでした。
この絵は、オランダ・ロッテルダムのボイマンス美術館所蔵なので、他の16世紀ネーデルランド美術の絵や彫刻も展示されていたのですが、例によって宗教画ばっかりなので、まったく意味が分からず、興味がわきませんでした。
飽きた「じじい」が知ったかぶった個人的感想をでかい声で連れと話していたので、「うるせーな」といって黙らせてから、美術館を出ました。
団塊の世代の人間は、どうしてこう質(たち)が悪いのでしょうか。こんなところで知ったかぶったって、「バ~カ」と思われるのが認識できないんですから。
今日は、無茶苦茶暑くて、結構疲れました。