鉄線紋を見極めて野山人参を買ってください。 偽物をつかまされないために。
免疫増強薬として最強の野山人参を求める際には「粉末」や「ドリンク剤」で
買ってはいけない。偽物をつかまされるのがおちである。
高価な品である。見分ける眼力を持たなくてはならない。
なんと多いことか!騙されて野山人参だと言われるままに信じ込んで、
大枚をはたいて、北京、杭州、上海で被害を受けている日本人が多い。
中には、野山人参末と称する、原料不明の人参末もある。
日本国内の業者には、そんな「怪しい野山人参の粉」を販売している者は
いないと 信じたい。
患者さんが持ち込んできて「先生、この粉末は本物か?」「知り合いから買った野山人参だけど、ちょっと見てくれないか?」の鑑定依頼が多い。 結果は?
否(いな)!假的(ジャーダ)!
野山人参に限らず、天麻(てんま)に限らず、田七人参に限らず、ほとんどがいわゆる粗悪品、あるいは中国語では假的(ジャーダ)といわれる贋物(がんぶつ)である。
正真正銘の野山人参
これが野山人参の証(あかし)
主根は固く締まり、筋肉が盛り上がるように見え、
表面は凸凹であり、光沢があり、霊気が漂う。
そもそも、紋とは?
主根の膀頭の上にある横の皺(皺紋)を指す。この皺紋は野山人参の下に向かって収縮するという特徴をみごとに反映している。野山人参の皺紋は上から下まで(写真では右から左まで)、はっきりとした環状紋であって、互いに交錯するような紋ではなく、螺旋を描く紋でもない。
野山参の紋の特徴は?
良い野山人参の皺紋は細かく密でかつ深く、条紋が一周ずつ、お互いに独立していて、つながっていない。 微量の黒泥が付着しており、細い鉄線の輪で縛り付けているように見えるために、鉄線紋と呼ぶのにふさわしい。
よくよく観察して欲しい
鉄線紋を習慣的に肩紋、膀紋、あるいは環紋、皺紋と呼ぶ。よくよく観察してみると、下にある皺紋の縁は上にある皺紋の縁(へり)に接しており、紋の溝は下を向き、紋の縁は上を向く、この種の緻密な皺紋は、直立して生長する芦頭が収縮する際に下に向かって圧力がかかり、多年にわたってその圧力が累積するために生じる。
野山人参を賛美あるいは検証する語句に、中国語で“肩紋緊密細結皮”という語句があることが納得できる。
どの国でも偽造集団がいる
養殖人参の一種に??(パーフオ)がある。??を植え替える時に、主根の膀頭に毛髪や綿糸やビニール糸を巻きつけ、野山人参の鉄線紋を偽装して、一攫千金を狙った連中がいたらしい。高鳴る胸を押さえながら、数年後に掘り出してみたところ、、引き締まった体に非ず!ぶよぶよと太った主根には、螺旋状の紋が生じていて、鉄線紋には程遠く、人工的に作られている不自然な溝に過ぎず、専門家の眼力を騙すことはできなかったという。この種の話は繰り返されて語り継がれている。
中世ヨーロッパの錬金術は、ある意味、近代科学の基礎になったとも言える。野山人参の偽造の努力は、はからずも、野山人参の植物生態学を大いに発展させたと言える。
一句 野山参 偽造の果ての 植物生態学 字余り! 康仁
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