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IgA腎炎 張琪氏漢方治療11 (腎病漢方治療235報)半月体形成IgA腎炎

2014-01-14 00:15:00 | IgA腎炎 漢方

患者某 41歳 女性

初診年月日2005523

病歴

双下肢浮腫反復発作13年、加重1年。1992年誘引無く双下肢浮腫、腹張が出現、当時尿蛋白(3+)、Cre240μmol/L(2.71m/dL)、個人開業医の内容非公開の中薬治療などを受け、尿蛋白は陰性の時もあった、Cre値は上下していた。1年前、浮腫が再発、尿蛋白3+、尿RBC50以上/HP、尿潜血3+、Cre141μmol/L1.59m/dL)、血圧が高く、入院して腎生検を受け、半月体形成を伴うIgA腎病と組織診断を受け副腎皮質ステロイド(?尼松 プレドニゾン500mgのパルス療法を受け、その後50mg/dに減量、及び免疫抑制剤の霉酚酸?ミコフェノール酸 モフェチル mycophenolate mofetil商品名:驍悉 CellCept 日本では中外製薬がセルセプトカプセル250mgを販売)片剤0.5g、2錠を毎日三回、計6錠(計3000mg)の内服、病情は一時期好転した。現在は降圧剤の非洛地平(Ca拮抗剤felodipine)、酒石酸美托?(β1ブロッカー etoprolol artrate 日本ではNovartis社のロプレソール)を服用副腎皮質ステロイドは30g毎日に減量(30mg毎日の誤植でしょう。)、ミコフェノール酸 モフェチルは一回2錠、12回計4錠(1000mg)に減量された。

腎機能Cre190μmol/L(2.15m/dL)BUN16.0mmol/L96mmol/L)、尿酸500μmol/L8.4m/dL)、ヘモグロビン10g/dL尿蛋白2+、尿潜血3+、尿RBC50以上/HP

症状

双下肢浮腫、口中尿臭、時に胸悶、心痛有り、納食尚可、大便4~5回/日、咽干、咽に異物感有り、舌質淡紅、舌胖大、歯痕有り、苔薄白、脈沈。

中医弁証:水腫(脾虚、湿熱内蘊)

西医診断:半月体形成を伴うIgA腎病

治法:健脾清利湿熱、解毒固渋涼血止血を主とし、和中養血を補佐とする。

方薬:(張琪氏経験方)

金銭草(甘淡/平 利水通淋、除湿退黄、解毒消腫)30g

瞿麦(苦/寒 利水通淋 清利湿熱)20g

萹畜(苦/微寒 利水通淋、殺虫止痒)20g

車前子(甘淡/寒 利水通淋、止瀉、清肝明目、清肺化痰、清肝明目)30g

(付記:ここまでは所謂利水滲湿薬に中薬分類されます。)

紫蘇15g 半夏20g 陳皮15g

川黄連10g 黄芩10g

白茅根30g 小薊30g 側柏葉20g

赤芍20g 丹参20g

白朮20g 茯苓20g 太子参15g 当帰20g 白芍20g

赤石脂20g 血余炭20g 地楡炭20g

金桜子(酸渋/平 固精、縮尿、渋陽止瀉)15g

甘草15g


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