欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

大工が建てたマイホームは買えない!コストをケチった危険な新築ばかり

2024年02月15日 11時41分34秒 | 売れない不動産

日経平均株価は、バブル期みたいに、泡吹いてる昨今です。

 

日本のGDPが、世界第4位に転落しても、日経平均は上がっているおかしな現状。

 

上場していない街の中小企業も、粉飾決算をして、経営状態を良いように見せかけ、銀行からせっせとお金を借りています。

経営が良くないのに、借金なんかしても、返せるわけないです。

経営が悪いなら、とっくに閉鎖すべき会社を、銀行からの融資で延命措置をとり、結局は受けた融資は返せないから、『破産しまーす』と、ナメた会社が多いです。

 

嘘の粉飾決算を見破れない銀行も銀行です。

銀行が企業に貸すお金は、預金者のお金です。

人のカネと思って、あっちこっちに貸して損失出さないでほしいですね。

預金者たちから信用をなくし、預金を引き上げられたら、銀行は倒産します。

 

35年前のバブル崩壊後、不良債権を抱えた多くの銀行が、倒産状態になり、国から公的資金(税金)を受けて保護されましたが、また同じ過ちを繰り返すのでしょうか。

 

日本は、物を作れなくなり、海外に物を売って稼ぐこともできなくなりました。

 

この先、日本はどこまで転落していくのでしょう。

 

 

街を歩いていたら、新築を建てている現場に遭遇することがあります。

 

家が建つのが、速いですね。

 

基礎にコンクリートを流しても、良く固まるまで、ある一定の期間をおきます。

しかし、一応固まったなという状況、数日後には、もう建物を建て始めています。

 

建築途中の中の様子を見ても、散々な状況です。

 

コロナ禍以降、建築資材が高いのです。

 

合板、角材、コンクリートブロック、ネジ・釘など、値段が跳ね上がっています。

 

そのため、住宅に使用する合板を薄い合板にして、コストカットしている新築住宅を多く見ます。

角材も、太いのは高いので、安い細い角材にしています。

ネジも、強度のことなんかよりも安いネジを選び、使っています。

 

ホームセンターで働いている知人がいるのですが、その知人が言います。

「大工や職人が資材を買いに来ると、必ず、高い!と文句を言う」

「合板の値段を見て、高い高いと言いながら、安い集成材の合板を選んで買って行く」

「角材やネジ・釘も同じで、いつも使っている品物が値上がりしているもんだから、みんな、安い品に替えて買って行く」

 

たとえコストは安い建材に切り替えて凌いだとしても、大工・職人たちの日当は、高いままです。

 

薄い合板や細い角材で済ますということは、建物の強度的には良くないです。

 

年明けに、石川県の能登地方で大きな地震がありましたが、薄い合板や細い角材で造った2階建ての家は、耐震的に弱いです。

もし地震が来たら、建物が倒壊し、家の中にいた人たちは、命が助からないかもしれません。

なんと恐ろしい家でしょう。

こんな危険な、ペラペラの薄い安普請の家、江戸時代の長屋の家みたいな家に、庶民たちが何十年もローンを組んで、数千万円の借金をするのかと思うと、本当にお気の毒です。

数千万円も借金して買う価値は、全くありません。

 

合板や角材やネジなどは、家が完成したら、隠れてしまって見えないのでわかりません。

 

きっと家を建てる大工には、自分が建てた家により、住人が地震で危険な目に遭うかもしれないという責任感は、ないのでしょうね。

 

世の中が、自分の利益ばかり追求しています。

自分たちさえ良ければいいのです。

 

マイホームを買う人たちは、銀行や、不動産屋の口車に乗せられて、高い買い物して、大損しないよう用心して下さい。

 

建設、建築、不動産業界は、詐欺みたいな会社多いですから、騙されないように、気をつけて下さい。

 

この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寒い家の特徴〜その2『広い... | トップ | 大工が建てた家を見て思う「... »
最新の画像もっと見る

売れない不動産」カテゴリの最新記事