欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

別荘地にある放置されたゴミ別荘物件に注意

2019年12月13日 10時36分58秒 | 売れない不動産

ある別荘の土地が売られていました。

 

売主は40年前に、この物件を購入しました。

ちょうど近くに海があるので、別荘ライフが楽しめます。

 

売主は土地に家を建てて、別荘として使っていました。

しかし、高齢になってきて、次第に、別荘を使わなくなりました。

 

長年、放置されて、敷地内は草が生い茂る、木々は伸び放題、荒れています。

 

草の除草、木々の伐採だけでも、費用がかかる物件です。

 

 

あまりにも木々がすごいので、土地の中までよく見えませんでした。

 

しかし、よーく中を覗き込んで見ると、中に、ゴミが投げ込まれていました…

長年、管理しないで放置された物件というのは、やっぱり不法投棄されますね。

 

周囲も別荘地なのですが、みんな木々が伸びています。

伸びた木々によって、周囲は日陰になっていて、日当たりが悪いです。

 

そして道路には、落ち葉が大量に落ちていました。

誰も掃除しないので、堆積した落ち葉で、滑ってこけそうになりました。

 

 

今の時代、わざわざ田舎で別荘を持つ需要なんて、ほとんどありません。

 

別荘の需要がない上に、草と木がボウボウの放置物件ならば、ますます売れないです。

 

この別荘放置物件は、売り出し価格があまりに高いので、担当の不動産屋に「高すぎないか?」と言いました。

 

すると不動産屋は即答しました。

「これでも、もう随分(値段を)下げたんですよ。」

「売主が購入した時(40年前)は、高かったんです。」

「だからこれ以上の値下げは無理です。」

 

このように、不動産屋は矢継ぎ早に言いました。

 

『昔は高かった』

→ これ、売主や不動産屋の決まり文句です。

 

 

ああそう、それがどうかしましたか?

 

 

昔、バブルだった日本は、不動産がアホみたいに高額でした。

でも今は、安いんです。

安くても、売れない時代なのです。

 

 

バブル期に、高い値段で購入した物件(別荘)を、少しでも、元を取ろうという売主の魂胆。

 

ろくに管理もしないゴミみたいな物件を売って、ちょっとでもお金を得ようと言う、なんと厚かましいのでしょう。

 

 

不動産というのは、資産ではありません。

 

不動産なんて持つと、①税金はかかる、②管理(土地内の草刈・建物の修繕など)をしないといけないなど、お金がかかって仕方ないです。

 

なので、資産を持っている人が、不動産(別荘や別宅)を持つことは、何らおかしいことではありません。

 

労働者やちょっとした小金持ちが、金食い虫の不動産を持つと、人生は不動産に振り回され、身を滅ぼしますよ。

 

別荘の値段が、激しく下落しています。

昔、高かった別荘物件は、現在では10分の1~50分の1まで、値を下げています。

高い時に購入した人は、大損です。

 

暴落した別荘物件を、つい、「安い!」と思って購入することはやめましょう。

 

「安かったから買ってみたけど、別荘はやっぱり使わなかった」ということで、再び売却に出しても、もう二度と、その別荘物件は売れることはありません。

 

安い別荘物件にご用心!

 

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