永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

生きていること。

2009-04-21 19:47:33 | 日記・エッセイ・コラム
三歳になる孫の手を繋いで歩いていたら、突然に孫が唄いだした。「♪僕らはみんな生きている。生きているから歩くんだ。手の平を太陽に・・♪」。僕はびっくりした。孫に「その歌を知っているの?」。孫は「アンパンマン」。ああ、なるほどと思った。その歌の作詩はアンパンマンの産みの親、やなせたかしさんの作品だ。たぶんいつもそのアニメを見ているのだろう。天気が良いので気持ちからよほど、孫もついその歌が口に出たのか。子どもは素直だ。
テレビのニュースを見ていたら、福岡市の「生活給付金」対策室の様子が写されていた。てんてこまいかどうかは解らないが、役所の人たちが忙しそうに届いた給付金の書類をチェックしていた。国からの縦に届いた指示を市民という横に流すために働いている役所の人の様子が画面に写し出されていた。この国は国債をまた発行すると言う。そしてある国に3000億ドルの支援をすると言う。バラまきは政治の究極なのか。格差と貧困という言葉が、今、この国のスタンダードになっている。それは政治のキーワードにもなっている。選挙はいつも庶民を翻弄させる。よくよく考えてみると、貧困はこの国の政治にあるのかなと思ってしまった。
子どもは生きている。無垢である。