永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

ショウワ。

2009-04-13 18:55:44 | 日記・エッセイ・コラム
木村伊兵衛さんの写真集「木村伊兵衛の昭和」を古本で手に入れる。木村さんの写真は時代の風俗や庶民の生活をリアリズムに表現される。買った本は戦前から昭和48年まで撮影された日本の風景だ。主に東京の街角が撮られているが、今の時代にもリアルに見るものに迫ってくる。まちかどでギターとハーモニカを吹いているロングヘアの若者の写真は、たぶんフォークソングが流行った時代のものだろう。かなり昔のもので傷痍軍人が街角で白い着物の軍隊帽で物乞いしている写真もある。傷痍軍人と言えば、28年前くらいまで、小倉の井筒屋と紫川の間に小さな公園があって、その辺りの地下道があった。今でいう勝山通りを地下で繋ぎ、井筒屋の地下食品売り場に繋いでいたが、その地下道に傷痍軍人のかっこをしていた人がアコーディオンを弾いていた。その頃は小倉の町は活気があり、東映会館では当時若い人がブランドものあさりをしていたいた頃。その時、何で時代遅れの物乞いがと思った。その頃、「飛べない飛行船」というグループがその小さな公園で演奏していた。そのグループは小倉初、全国ターゲットのバンドとして、ローカルFMなどでもてはやされていた。