永野宏三のデザイン館&童画館  アート日和のできごと

イスラエル国立美術館、ミュンヘン国立応用美術館、国立国会図書館、武蔵野美術大学美術館図書館他に永野宏三の主な作品が収蔵。

アナログな音から伝わってくる時代のエネルギー。

2009-04-16 18:55:34 | 日記・エッセイ・コラム
FMを聞きながら仕事をしていたら、ビートルズのホワイトアルバムの曲が流れていた。一気に70年代前後に戻ってしまった。ビートルズのその時代と言えば、グループが頂点に達していて、活動も音楽だけでなく、メンバーの行動ひとつひとつがカリスマ性を持つて、レコードを通して聴く側に音楽にメッセージを発信していた。“レット・イット・ビー”と“ホワイトアルバム”はその最もたるもので、その時、18の僕もからだの隅々まで、感覚的に音のメッセージが染みわたっていた。ドキュメント映画“レット・イット・ビー”は、3回くらい映画館にかよった。その頃はビデオなどというものは無く。映像的なものは、映画パンフレットかビートルズ関係の写真集くらいなものしかない。それでは満足できないから、何度も映画館に通った。18歳で映画館の入館料はきつかったけれど、それだけの価値があつた。その時代友だちと会って話す事は、ビートルズのメンバーが着ているファッションや容姿・動作にまで、勝手に思想性を持たせ、音と結び付けて、ビートルズ論みたいなことを子供ながらに真剣に話していた。今にしてみればイカレタ子供だつたに違いない。今でもラジオなどでビートルズの音が流れてくると、今でもその時のエネルギーみたいなものが体中に甦ってくる。