古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の二十三

2015年02月27日 06時41分30秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第四頁、上の三~四行目

 

解読 (聊)之事共相論、隣郷中阿しく相成而ハ

    神意にもかなひかたく義ニ付、何分御

 

読み (聊か)の事ども相論じ、隣郷中悪しく相成りては

    神意にもかない難く義に付き、何分御

 

解説 「(聊か)之事共」・・・ちょっとした事などを。 「相論」・・・議論し合い。 「隣郷中」・・・隣村との仲。「郷」の崩し字は形で覚える。 「阿しく」・・・「阿」は変体仮名の「あ」、「悪しく」・・・悪く。 「相成而ハ」・・・悪くなっては。 「神意」・・・神様の御こころ。 「にも」が読みにくい。 「かなひかたく」・・・叶い難く。 「義ニ付」・・・事であるので。 「何分」・・・「分」の書き方に注意する。 用紙が変わってからは全体として、今までの文字よりも少し濃くなった様な気がします。