古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の二十二

2015年02月26日 07時42分50秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第四頁、上の一~二行目

 

解読 事ニ而、下村山人やらひ等

    村方より致候事ニ御座候。祭禮与り聊

 

読み 事ニ而、下村山人やらい等

    村方より致し候事に御座候。祭礼より聊か

 

解説 ここの一行目と二行目の字数が違いますが、この文書ははじめから今まで、縦、約十五センチの巾の用紙に書いていましたが、ここから用紙は縦・二十三センチの巾になっています。(糊で貼ってつないでいます。)今までよりも少し読みやすくなると思います。 一行目最初は読むのは困難ですが、「事ニ而」・・・其の辺の事にて。その様なことで。 「下村山人やらひ等」・・・「やらひ」・・・やらい。遣らい。追い払う事。下村から来て、山仕事をしている人を追い払う事など。 「村方より致し」・・・上村の者が追い払う事などする。 「致し」・・・「致し候」・・・「し」と「候」が連続しているものと解釈します。 「御座候」・・・「御」の書き方に注意。「候」はほとんど「点」になっています。 「祭禮与り」・・・「禮」は「礼」の旧字体。「与」はヒラカナの「よ」。 最後は「聊」・・・いささか。