古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の十五

2015年02月19日 07時32分40秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第三頁、上の一~二行目

 

解読 者共より見取ニ致し候よし尤下村

    薪山人不行跡之者も御座候ニ付

 

読み (若ひ)者どもより見取りに致し候由、尤も下村

    薪山人不行跡の者も御座候に付き

 

解説 「者共より」・・・「者」が何度も出て来ますが、判りにくいです。 「見取ニ致し」・・・この意味がよく判りません。広辞苑には、「多くの中から選び取る事」と載っていますが、下村の山人が薪を取るのを黙って見ていると言う意味か。 次の「ス」のように見える字は「候」です。次はヒラカナの「よし」・・・「由」。 最後は線が入って読むのは困難ですが、「尤下村」と書いています。この線は、用紙の折れたところです。 二行目 「薪山人」・・・薪を取りに来る下村の山人。 次ぎも難しい。「不行跡之者」・・・悪い行いをする者。決まりを守らない人。 最後は「御座候ニ付」・・・居るので。