古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の三

2015年02月07日 08時16分00秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第一頁、上の五~六行目

 

解読 神事相勤候義ニ御座候。然處

    當村若ひ者共与り天満宮江

読み 神事相勤め候義に御座候。然る処

    当村若い者どもより、天満宮へ

解説 「神事」・・・神様を祀る儀式。祭礼の儀式。 「相勤候義」・・・実施する事。 「義ニ御座候」・・・延期して、今月二日に祭礼を行う事になった次第である。 「然處」・・・然る処。ところが。 「当村若ひ者共」・・・当上村の若い者ども。「若ひ」・・・「若い」。送り仮名としての「ひ」は「い」と発音する事がまま有りますので、当時は「若ひ者」と書いて「若い者」と読ませました。 「与り」・・・より。「与」は平仮名の「よ」の元字。 「天満宮江」・・・ここは一番鮮明でよく判ります。   ◎ 昨日の「蒙仰」のところは、「承仰」・・・「仰せを承り」に修正させて頂きました。