咲ちんのパパ上日記

子育て日記のはずがいつの間にやらラーメンとツエーゲン金沢とマンガのことを書いてます。

絶望するな!明日を信じて 「囚人リク」

2011-06-14 12:20:48 | マンガ
私の愛読誌である週刊少年チャンピオンの今年の新連載3作品の単行本1巻が発売されました。
バスケットボールの「モメンタム」、大食い少女の「てんむす」とそれぞれ魅力ある作品なのですが今回取り上げるのは「囚人リク」です。
テーマが最凶刑務所脱獄記というのが少年誌の漫画らしからぬ漢字がしてそれだけでもう気になるじゃありませんか!


物語の舞台は近未来の東京、巨大隕石が落下して10年後の世界。
日々の食料にも事欠く隔離されたスラム街にて生きる13歳の少年、栗田陸が主人公。
上から読んでも下から読んでもクリタリクww

リクは両親を隕石落下で失っていますがスラムの交番のおじさんが親身になって面倒を見、リクもお父さんのように思っていました。
しかしおじさんのもとに警視総監の鬼道院が訪ねてきたことから悲劇が始まります。
おじさんは鬼道院が裏で銃の密売、麻薬製造、臓器売買などの悪事を行っていたことを知っておりばらそうとしたことから殺されてしまうのです。
その場にいたリクはおじさんを殺された恨みをはらすべく鬼道院に銃を向けますが頬とわき腹を傷つけただけに終わってしまいます。
鬼道院はリクを殺さず絶望の苦しみを味あわせるためにおじさん殺しの罪をかぶせ懲役30年の刑に処します。

という第1話だけでもう読んでる側が絶望しそうなストーリーです。
でも続きが気になってしようがないほど面白い。
単行本帯の読者アンケート1位は伊達じゃない!
なんか一昔前の少年漫画のテイストがひしひしと感じられて読み応えたっぷりです。

絶海の孤島にある極楽島特級刑務所に送られたリク。
厳重な施設に凶悪な看守、いちどは絶望を感じますが入所式でモニターに映った鬼道院の顔を見て怒りがふつふつと沸きだし脱獄してぶん殴りに行こうと決心します。
ですが刑務所に収監されている輩も一筋縄でいかないようなヤツばかり。
同部屋のノギを助けようと部屋のボス佐々木麗乃真(レノマ)とラグビー対決をすることに。
1対29のラグビーはいかに!?で1巻は終わり。
はやく続きが読みてえ!という気持ちを察したのか早くも8月に2巻が発売決定だそうです。

著者の瀬口忍先生は子供向けの「にんジゃブースケ」から劇画マッドマックスまで幅広い作品を描いておられて「囚人リク」が初の少年誌掲載作品だそうです。
ストーリーもさることながら絵も決して今風ではないのですがとても丁寧に描かれていて好感が持てます。
キャラクターがまたみんないい感じに設定されていて気づけばリクに感情移入してしまいます。
よくぞチャンピオンに来てくださった!

今後の展開も楽しみ。
どんな状況にも屈せず明日を信じてあきらめずに生きるリク、これこそいまの日本に必要な思いでしょう!
個人的には久しぶりに少年誌らしい熱い漫画が出現しました。
もっと人気出るといいなあ。
コメント
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