愛丸のサッカー観戦記

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フィオレンティーナ-チェゼーナ

2010-11-17 13:59:02 | セリエA
観戦日 11/17(水)       

愛丸’s チェック
まだ本調子にないヴィオラ。
前節も、ボルツのミスでローマに敗退。
この順位で満足できるようなチームではない。
ただ、7位から19位までが勝ち点4の中にひしめいてるし、ひとつの勝利でどう転ぶかわからない。
ホームでの試合ではきっちり勝ち点を積み重ねたところ。
チェゼーナは、前節首位ラツィオに勝利し、ひさしぶりに勝利の美酒に酔うことができた。
首位のチームに勝てたんだから、チーム状況もぐっとよくなることだろう。
それでも、まだ降格圏の19位だし、この勝利にいつまでも浸ってるわけにはいかない。
相性の悪いアリテミオ・フランキの試合で、勢いのまま勝ち点を奪うことができるかどうか・・・。

ヴィオラは、苦しい試合展開にはなったが、ジラの一発でなんとか勝利を挙げることができた。
流れの中で、なかなかチャンスをつかめず、間延びした展開が多かったが、エースがひとつ仕事をしてくれれば、それでいい。
ヨベティッチを長期間欠くことで、攻撃のパターンをつかめずにいたが、ムトゥが復帰して、縦の2トップというパルマ時代のサッカーで、なんとか上昇ムードに。
そのムトゥがピッチにいたときは、まだ攻撃にも可能性を感じてたんだが、前半の30分過ぎにケガでムトゥを欠くことに。
鼠頸部のケガみたいだが、せっかく新しい攻撃を見出したところで、またミハイロビッチは頭を悩ませることに。
リャリッチがこの試合も途中で出場することになったんだが、まだこの男は、ヨベティッチ、ムトゥの代役は務めることはできてない。
今シーズンチームに加入したことを考えれば、まだ長い目で見た方がいいのかもしれんが、そう悠長なことを言ってるチーム状態ではない。
いち早くジラを活かせるようなパートナーを見つけないと、苦しい試合が続くことに。
チェゼーナレベルのチームとの対戦だったから、まだこの試合は我慢することができたが、もっと上のチームとの対戦になると、さすがにジラひとりではどうにもできない。
サイドの突破もあまり見られず、中でのコンビでの突破ってのもない。
個人での攻撃が目立つし、ほんと攻撃時にはチームが間延びしてる。
ここを改善できないようだと、EL圏にも入れないでフィニッシュってことも。
守備ではそう多くの穴がなかったし、うまく点が取れるようなら、結果はついてきそう。
この試合では、ボルツも落ち着いてプレーできてたし、キックをするような場面を減らせば、仕事はやってくれるGK。
どんな形であれ、勝ち点3が取れたわけだし、これはこれでよしと考えるか。
ケガ人の多さは気になるが、今戦える戦力で、気持ちをこめて戦えば、熱いティフォージも満足してくれるだろう。
チェゼーナは、やっと前節勝利を挙げることができたが、この試合は、ヴィオラのだらしないサッカーにお付き合い。
長友を右に回す4-3-3はいつも通りだったが、この試合ではアッピアーが出てなかった。
中盤の右にはスケロット、左にパローロ、アンカーにコルッチ。
これがバランス的にはいいかもしれない。
アッピアーははまれば、攻撃の軸になれるが、ヒメネスが前にいることを考えたら、中盤ではある程度運動量のある選手が欲しい。
この試合で、ヒメネス、スケロット、長友のコンビで右サイドは活性化されてた。
この3人の絡みは、なかなかのもの。
点に繋がらなかったのは残念だったが、このトリオでやった試合が少ないから、これからもっと成熟していくはず。
逆に左はジャッケリーニひとりに頼ることに。
パローロはどちらかいうと中盤のいてゲームをコントロールするタイプだし、左SBのラウロもCBもこなせる選手で攻撃的ではない。
そうなると、やっぱりジャッケリーニが唯一の仕掛けるポイントに。
この試合では、何度かいい突破を見せてたが、こちらも得点には繋がらず。
うまくサイドを使うことができてるんだが、ボグダニにいいボールが入らず、ここが、得点できなかった要因かも。
もっとボグダニに当てて、そのこぼれを狙うような展開があってもいい。
サイドで主導権を握ることに専念しすぎて、点を取るための中でのプレーが疎かに。
ここまで使いっぱのボグダニに疲れが見られ、これに変わるプリマプンタが誰か出てくれないと、得点力不足は解消されない。
ブダンの早期復帰が待たれるところ。
 

スコア
1-0

<得点者> 
フィオレンティーナ  ジラルディーノ         

~愛丸's MVP~
ジラルディーノ(久しぶりにこの男らしいレテを見ることができた。右からのクロスをトラップし、反転しての豪快な左足ボレー。この一発で試合を決めた)