愛丸のサッカー観戦記

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ユベントス-インテル

2009-04-21 13:51:11 | セリエA
観戦日 4/21(火)       
 
愛丸’s チェック        
151回目のイタリアデルビー。
ジュゼッペ・メアッツァではインテルが1-0と勝利。
1位、2位の直接対決なんだが、勝ち点差は10も離れてる。
こうなると、ライバルに負けたくないって意地でしか戦うモチベーションはない。
ユーベはここ数試合、かなり状態の悪さを露呈してるし、トリノ・オリンピコとは言え、苦しむのは必至。
ラニエリの不可解な采配がなければいいが・・・。
インテルはこの試合ドローでも御の字。
できれば、完全勝利でユーベに引導を渡したいところ。
モウリーニョはだいぶラニエリというかユーベ全体を口撃してるが、これが裏目に出ず、その通りの結果になることを願う。
試合はきっちりピッチで結果を出さないと、選手以外が目立つデルビーにはならないでほしい。
気持ちの面で、かなりインテルが優位に立ってる。

引いて守るようなセリエ独特の試合展開にはならなかった。
ユーベはアレを中心にしっかり攻撃できてるときも。
ただ、ネドベドはインテルの攻撃をケアする時間が長く、いつものダイナミズムは鳴りを潜めた。
もっと中に切れ込んでくるようなシーンが増えてればよかったが・・・。
マルキオンニも同じ。
一度、J・セーザルと1対1になるシーンをつくり出したが、これはレテならず。
こういうシーンを決めないと、デルビーみたいな大舞台では、結果はついてこない。
アレとコンビを組んだヤクインタは、消えてる時間が多かった。
もっと目立って楔のボールを受けるなり、裏にどんどん抜け出すなりアクションがもっとほしかった。
アレだけが広範囲にわたってボールを引き出しており、インテル相手にさすがにひとりでは・・・。
ユーベは全体的に個人技でインテルに劣ってた。
それをチームでカバーできればいいんだが、そのチームってのもパッとせず。
この勝ち点10の差がまざまざと出た試合に。
チアゴはバロテッリ、ムンタリのこばかにしたようなパス回しでイライラして一発ロッソ。
あんな簡単に、それもヒールなんざを使われながらかわされると、そりゃ頭にくるだろう。
力が足りてない証拠。
そんなユーベもジョビンコを投入して流れが変わった。
この男はインテルの高い個人能力に唯一引けをとってない。
小さいながらにも、小気味いいドリブルで突破できるし、キックの精度も高い。
周りとの連携もだいぶ取れだしたし、スクデットが不可能になった今、残り試合全てに先発させてもいいかも。
ただ、ラニエリはそんなことはしないはず。
アレに代えてのジョビンコ投入で、ここは飛び道具を持ってるアレは残して、ヤクインタを下げるべきだったのでは?
負けてる状況だったし、どうすれば一番得点の可能性があるのかラニエリ以外の人間がよくわかってるかも。
そんなユーベのATになんとかCKで追いつき、シーズンダブルだけは防ぐことができた。
これで満足だろう。
インテルはユーベを子供扱い。
ただ、個人の力でねじ伏せただけでなく、からだを張るディフェンスも目立った。
ユーベのミドルはほとんどブッフォンまで届かなかったし、必ずDFがコースに入ってた。
こういう守備でも気持ちっていうのが大事。
これぞスクデットに値するチーム。
個人にばっかり目がいきがちだが、チームとしてセリエで一番いい状態になることも証明してる。
攻撃は今はズラタン、バロテッリのコンビがファーストチョイスに。
ズラタンは今さらどうのこうの言うことはなく、バロテッリもテクニック、スピードは申し分ない。
あのカウンターから先制レテは見事だった。
自陣からズラタンが仕掛け、絶妙のパスをムンタリへ。
それをダイレクトでDFとGKへいいスピードでのクロス。
走りこんできたバロテッリがきっちり決めてみせた。
こういうカウンターがヨーロッパの舞台で通用しないのが不思議。
このドローでスクデットは決まった。
ユーベ、ミランと同じ状態でスタートして、この差は立派。
早く、この力をCLで発揮してもらいたいものだ。

スコア 1-1

<得点者> 
ユベントス   グリゲラ
インテル    バロテッリ
~愛丸's MVP~
ジョビンコ(途中出場だったが、敗戦濃厚のチームを救ったのはこの男。もっと使っていい選手のはずなんだが・・・)