愛丸のサッカー観戦記

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カターニャ-ジェノア

2008-09-04 15:02:21 | セリエA
観戦日 9/4(木)       
 
愛丸’s チェック        
昨シーズン、森本の活躍で奇跡の残留を果たしたカターニャ。
今シーズンはあそこまで苦しまずに残留を決めたいところ。
バルガスの移籍はあったが、そこまでの戦力ダウンはなさそう。
中盤に即戦力になる選手たちを補強し、しっかり攻撃を組みたてることができそうな面々。
早くセリエの水になじんでくれれば、カターニャは意外と面白い存在になりそう。
ジェノアはチーム内得点王でセリエでも上位にランクされたボリエッロがミランに帰ってしまった。
この穴をどうやって埋めることができるか。
かなりの補強をやってのけたが、大事なパーツが埋まってない。
これがどう出るか・・・。

試合開始からすぐはホームのカターニャがペースを握った。
トップに入った若いパオルッチがなかなか精力的に動き回って、攻撃の基準点に。
これにディカ、マスカーラ、マルティネスがうまく絡んで決定機もちらほら。
カターニャは監督が変わっても、やるサッカーはだいたい同じ。
中盤を厚くして、攻撃も守備もまずはここからって感じ。
バルガスがいなくなった左サイドに多少のさみしさは感じたが、これは攻撃面でだけで、守備ではアルバレスがしっかりやれた。
これだけしっかり守ることができたら、問題ないだろう。
いい流れで攻撃できてたんだが、一度ジェノアに流れがいってしまうとそれを取り戻すのにかなりの時間を要した。
昨シーズンもそうだったが、いい感じで攻撃できてても点が取れず、いつのまにか失点してそのままって試合が多かった。
この試合も、いつ、ジェノアに点を取られてもおかしくなかった。
ただ、ジェノアも核になるプリマプンタが不在で、どこか攻撃が中途半端。
カターニャは相手に助けられた。
後半もジェノアペースで試合が進むなか、相手のミスをうまくついて、マスカーラが待望の先制点をゲット。
右のスペースでうまくボールを受けたマルティネスがグラウンダーの折り返し。
GKが触ってコースが変わるも、パオルッチの後ろの後ろにしっかりマスカーラがつめてた。
この攻撃の連動性は見事だった。
ここからまたジェノアペースになったが、この虎の子の1点をしっかり守りきり、開幕戦を勝利で飾ることができた。
プロビンチャのチームの中でも残留が第一の目標になるチームはこの開幕戦の勝利ってのはかなりでかいはず。
それも相手が格上だとなおさら。
この勢いでシーズンの終盤戦に差し掛かるころには安全圏にいたいところ。
南部の熱いティフォジたちもそれを望んでることだろう。
ジェノアはやっぱりボリエッロの穴を埋めきれず。
新戦力が8人もいると、まだチームとして完成してない。
3-4-3システムは昨シーズンと同様なんだが、右をやる選手が多すぎる。
この試合では中盤の右はM・ロッシ、センターの右にバン・デン・ボーアだったが、どちらも右がやりたいはず。
それに後半投入されたメストもいる。
それに引き換え、左はモデストだけ。
このアンバランスさをどう対処していくか。
これだけ右に偏った面々でも、しっかり右サイドを使った攻撃ができてたかと言えばそうでもない。
ほんとまだチームに成りきれてない。
あとはプリマプンタ。
この試合ではR・オリベイラが務めてたが、この男も右で輝いてた選手。
スクッリ、ガスッパローニとのコンビってのも完成されてないし、このままだと不安いっぱいだった。
が、カルチョ・メルカートの最終日にD・ミリートの獲得を発表。
これで埋まってなかった最後のピースを埋めることができた。
D・ミリートはサラゴサでプレーする前はセリエB時代のこのジェノアに所属していた。
セグンダでプレーするより、絶対このセリエAの舞台で活躍した方hがアルゼンチンのためにもなる。
0-1で敗戦したわけだが、ポテンシャルを秘めた選手は多い。
それにD・ミリートがうまく絡めば、昨シーズン同様の活躍ができそう。

スコア 1-0

<得点者> 
カターニャ   マスカーラ
~愛丸's MVP~
アルバレス(バルガスの後を継ぐってことが重圧にならなければなんて思ってたが、この男がバルガスと違った方法で自分を魅せることができた)