愛丸のサッカー観戦記

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モンテネグロ-イングランド(EURO予選)

2011-10-08 14:00:59 | 各国代表戦
観戦日 10/8(土)       

愛丸’s チェック
このグループ、1位と2位の対決。
ウェンブリーでの試合では、モンテネグロの堅い守備をイングランドが崩せず0-0のドロー。
モンテネグロは、このイングランド戦に勝利し、最終節のスイスとのアウエー戦にも勝てば、イングランドを蹴落として本戦出場を決めれる。
ホームでの試合だし、ここはイングランドが相手とは言え、勝ち点3を狙った戦いにはるはず。
イングランドは、この試合、ドロー以上の成績で本戦出場が決まる。
モンテネグロは簡単な相手ではないが、この予選で躓くようなことがあれば、EUROでの優勝なんて狙えたもんじゃない。
本戦に繋がる試合をしてもらいたい。

モンテネグロは、この試合よりも、最終戦のスイスとのアウエー戦に重点を置いてた。
イエローをもらってる選手をこの試合休ませ、次に全てを賭けることを選択。
この試合が始まる前から、1位通過は考えず、どうにかしてプレーオフに回れる2位を確保したかったんだろう。
まだ首位通過も狙えるのに、果たしてこれでよかったのか。
イングランドに2点を奪われ、もうこの試合は早々に諦めるかと思われたが、実際は、そうでもなかった。
攻撃に人数をさいた場面では、必ずチャンスになってたし、それで得点も生まれた。
後半の早いうちに1点を返し、ATに同点ゴール。
この2点ともいい取り方だったし、こういうプレーができるチーム。
ただ、もっと、こういういい攻撃を最初から見せてもらいたかった。
ヴチニッチはセリエでも好調だし、ヨベティッチもケガから復帰。
これだけでも、何かやってくれそうな雰囲気はあったが、このふたりの絡みはほとんどなかった。
ヨベティッチはサイドでのプレーに徹し、前への気持ちよりも、イングランドのサイドを抑えることを優先。
最終戦で最高のパフォーマンスをってことで、監督からこういう指示が出てたのかも。
選手個々は守備への意識が高かったかもしれんが、チームとしての守備は、ウェンブリーでの試合とは比べ物にならないくらいレベルの低いものに。
連動した守備ができてなかったし、危険なエリアでのプレッシングも軽い。
下がってボールをもらったルーニーはフリーで仕事ができてたし、サイドから入ってくる選手のマークも雑。
守備が破綻しそうな感じだったが、イングランドが2点を取って満足したのか、そこからいい攻撃がなく、ルーニーも退場する始末。
相手の自滅もあったが、2点を返し、同点に追いついたことが、最後に大きくものを言った。
2位争いのライバルスイスが、ウェールズに破れ、このドローで2位通過を決めることができた。
優勝でもしたかのような感じになり、モンテネグロは、この2位でプレーオフに回れるってだけで、国としてはかなりの大きな出来事に。
あの選手層だったら、もっと上を狙えるだろうし、ここはプレーオフを制してもらって、本戦で見てみたいチーム。
イングランドに負けてないわけで、これも自信に繋がるだろう。
イングランドは、相手の気の抜けたプレーで簡単に2点を奪って、試合を決めた。
ただ、2失点してドローに終わったことは誰も納得してないだろう。
ドロー以上で本戦出場だったから、これはこれでいいんだが、イングランドは出場すればいいだけのチームではない。
この試合、テリーとコンビを組んだのが、G・ケイヒル。
左のA・コールはわかるが、右はもっか売り出し中のP・ジョーンズ。
テストに意味もあったんだろうが、この男、CBもこなせるし、イングランドにとったら、いい戦力になる。
中盤センターはG・バリーとパーカーのコンビで、かなり守備を意識した選択。
右にウォルコット、左A・ヤンフ、ルーニーとD・ベントの2トップで攻撃面では問題なし。
うまく絡んで攻撃できてたし、A・ヤングとルーニーがユナイテッドで一緒にプレーしてるのは、イングランドにとっても大きい。
D・ベントがゴールも奪えたし、前線は、そう問題はない。
ただ、ルーニーが相手を後ろから蹴飛ばし一発レッドをもらったのはいただけない。
そんなにイライラする必要もなかったし、相手もそう戦ってきてなかったから、これはいらないレッド。
イングランドはこれでEUROの出場を決めたが、今のままでスペイン、ドイツよりも戦力が上だとは思えない。
果たして、ここから1年でどれだけ戦力を拡大することができるか。
このままでは優勝なんてありえない。

スコア
2-2
<得点者> 
モンテネグロ   スヴェロティッチ、デリバシッチ
イングランド   D・ベント、A・ヤング               

~愛丸's MVP~
ヴチニッチ(なかなかボールがこない状況だったが、ボールをキープしたときは、かなり高い個人能力でイングランドのDF陣を苦しめた。もっとチームが前がかりになってくれれば、この男も輝くだろうし、プレーオフでは仕事をするはず)